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熟練する

そろそろ12月だから、高3には「センターテスト対策」もさせなくてはならない。
今年はギリギリまで2次対策を進めており、センターは「何とかなるやろ」程度に見ていた。
と言って、センターの数学を甘く見ていたわけではない。問題は「60分」である。
センターでは数Ⅰ・A、数Ⅱ・B共に、60分で大問を4問解かなくてはならない。
これ、かなり「過酷」なんですよ。
けっこう込み入った問題でも「瞬時」にその意図をつかみ、時には図示もし、
猛烈な速さで計算をし、正しく「マーク」しなくてはならない。
計算を間違っても、マークがずれても「アウト」だ。厳しい・・・・
毎年ギリギリにはなるが、冬期講習などでマークの練習もすれば、うちの高3なら
たいていの場合「全問」に目を通せるし、高得点になる子も多い。

これを、それぞれ「全範囲」を終えた高1・高2にやらせると、どうだろうか?
高2は数Ⅱ・Bをすべて解くのに、倍の2時間かかる。
高1は数Ⅰ・Aの大問一つ解くのに2時間使ってしまう。
それが高3との「距離」なのである。高3は1年分多く熟練しているのだ。
その「距離」は、生徒自身では計り知れない。なかなか見えるものではない。
だから教師やメンター(先達)がいて指導してもらった方が安心して学びに入れる。

一時、年端もいかぬ子供にまで「自分で決めなさい」と言うのがはやったが、それは場合による。
コンビニへ行っておやつに「キャラメルかチョコレート」ならばひとりで決めさせればいい。
しかしそれが学びやスポーツだと、ひとりで決められるわけがない。
何しろ「その先」など見えもしないからだ。
「自分で決めて、自分の思い通りにやりなさい」
それは正しいだろうし、理想でもあるだろうけれど、中・高校生にとってはリスクが大きすぎる。
アロハシャツにサンダルで「雪山登山に行く」と言えば、「死にたいのか?」と言われるだろう。
けれど我々教師は学びの中で、同じようなことをする生徒をたくさん見ている。
「無茶だ!おまえ、そりゃあダメだろうが?」
しかしこの20年、そういう助言に耳を貸す生徒はどんどん減ってしまった。

自分ひとりで学ぶことは出来ない。どうしたって教師は必要だ。
「熟練」していく中で生徒は、そう言うことも学び取らなくてはならない。

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