FC2ブログ

年月が流れゆく

先の日曜日、真子は試合でいなかったので、女房と康太の3人で京都市役所前へ遊びに行った。
お昼ごはんは「アターブル」。京野菜をメインにしたフランス料理。2年ぶりだぞ。
素晴らしく美味しく野菜や魚を食べさせてくれるが、そのスープが実にうまい。
ネギでもイモでもキャベツでも何でもスープにしてしまうのだが、その時はホウレンソウ。
クリーム仕立ての緑のスープの美味しいこと。
食事の後は寺町通りを歩く。古本屋や小さなギャラリーがいくつもあって、「芸術家の街」だ。
そんなギャラリーの一つで、コンドウさんが仲間と共に個展をしている。それを見に来たのだ。
「九人九色展」。毎年開いているのだが「十人」の時もある。
コンドウさんは真子のピアノの先生なのだが、本来は市立芸大出の画家である。
絵を教えて儲かればいいのだが、叶わず、余技のピアノを教えているのだ。
娘は中1からうちに来てくれて、去年大学を卒業した。出会いからもう10年も経つ。
ギャラリーを覗くと、すぐに気がついてくれた。
「あれ、河原センセ、来てくれてありがとう。ひとり?」
「いえ、後ろから女房と康太が歩いて来てますよ」「どれどれ・・・」
通りへ出て見ていたコンドウさんの目と鼻の穴が大きく開いた。
「あ、あれ、息子さん?!」
無理もない。コンドウさんは小学4年の時の康太しか知らないのだ。
当時は小柄なコンドウさんの半分の大きさもなかった。目の前に来た青年は180センチの大男だ。
そりゃあ、びっくりしただろう。
ギャラリーは狭いせいか、それほど多くの絵はなかった。
コンドウさんのは2枚。透明なガラス球を描いた絵がある。
「透明なものを、よく描けるね」と言ったら、コンドウさんは愉快そうに笑った。
名も無き画家達の、名も無き展示会。
事業仕分けだと真っ先に仕分けられるだろうが、京都の街や市民生活には必要なものだ。
ひとしきり絵を堪能し、もうすぐやると言うコンドウさんの「個展」を楽しみに、帰った。

先日の夜、ハシモトさんが自宅にリンゴを持ってきてくれたようだ。
「娘とリンゴ狩りに行って来たので・・・」
その娘と弟2人の3人を、小4から私は面倒を見させられた。
「小学生なんて、そこらで遊ばせておけばいい」「い~え、どうしても見てもらいます!」
娘は一橋大学を出て、長男は京大理学のドクター、次男もやはり京大で(とんでもない姉弟だ!)
今年大手製鉄メーカーへ就職した。
娘は税理士事務所で働きながら税理士だか会計士だかを目指したが、
「それは諦めたようで、気楽に暮らしてますよ」
もう30歳になると言う。私の前に現れたのは9歳の時だから21年が経つ。
もう10年ほど見ていないから、今見たら、康太を見たコンドウさんのようになるかもしれない。
「リンゴの中でもこのオウリンだけが、実と皮の間に糖尿に有効な成分が含まれてます。
 先生に皮ごと食べさせてください」
・・・お、思い出した。
ハシモトさんって薬を使わず、何でもイチジクやビワの葉っぱで治してしまうんだった。
オウリン、ちょっと硬いけど、皮ごと食べさせてもらってますよ。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR