FC2ブログ

賢くなっている・・・

私は昔からそういう気質だが、28年も生徒に向かっていると益々、
少々の才能に感動することも、生徒が出来ないからと言って悲観することもない。
「まあ・・・“普通の子”でしょ?」。昔よりさらに「普通」の幅が広がっている。
私は常に、生徒に「賢さ」を求めて来た。その賢さとは・・・
高校でもそうだと思うが、特に小学・中学などは、点数と賢さはほとんど無関係だ。
小学5年の息子を連れて来たお母さんが言う。
「学校や塾で“中学へ上がるまでに点数が取れるようにならないと、もう追いつけない”と言われました」
それは昔から言われる「脅し文句」だけれど、小学校の成績とその子の10年後とは無関係ですよ。
親の心理に付け込まれるんです。私を含めてどの親も、
「自分の小・中学時代?あんまり・・・と言うか・・全然、勉強しなかったなあ」
と思っているし、「だからあなたはずっと出来なかったでしょ?」と言われると、
「そうかもしれない・・・」と思ってしまう。
そうではない、あなたは十分賢いですよ。それは「点数では測れなかった」だけです。
賢さとは「自分を冷静に見られること」であり、「学ぼうとすること」です。
だから私は点数が悪いからと生徒を叱ったことはなく、「学ぼうとしないこと」を叱る。
ただ、学ぼうとすることにも基礎力が必要だし、それを形作るのにも時間がかかる。
「この子を賢く出来ないのでは・・・?」それは私の最大の恐怖であり、どの学年にもそういう子がいる。
中1と中2は昨日、ひと学年上のテキストに入った。
どちらもこの冬は「図形」と「確率」をやっており、難しい数式も演算も出てこない。
新学年では数式の扱いから入る。久しぶりだから、忘れてないかな?
自分で学べない子も、脳障害でもあるのかな?と恐怖する子も、どちらにもいる。
それぞれ前学年の復習を少しやり、新たな数式との違いを説明する。
黒板でやらせてみる・・・・ドキドキしますよ。
1年前とは、目やチョークを持つ手の「力強さ」が、全然違っている・・・・
「どうしよう・・・この子?」そう思えた子が顔を赤くし、正確に理論をたどる。
すっかり鈍感になってしまった私が、涙が出てきそうな瞬間だ。
明らかに学びの方向に近づいている。それは点数を求めての結果ではない。
毎日学校へ行って、笑ったり怒ったり泣いたり。良くわからなくても、多くの教科に接する。
週に1回うちの教室にもやって来る。そういう経験の中の「何か」が育てているのだ。
確かに賢くなっている・・・やっぱり、嬉しいですよ。
来週からの授業に、また力が入りそうだ・・・。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR