FC2ブログ

宝くじを“1枚”買うような・・・

スマップ・・・じゃなくてSTAP細胞のことが詳細に報道されるにつけ、私は、
「すごいことだけど、実用化は・・・どうかな?」と思い始めている。
だってすごいことですよ。「絶対に起こらない」という「常識」を翻せたのだから。
「オレンジジュースに浸す刺激だけで、細胞が若返る」なんて書くと、テストでは0点だったんでしょ?
ついにそれを認めたイギリスの大教授もまだ戸惑っていて、
「ジュースでそれが起こるなら、どうして、レモンや酢、コーラを飲んで起こらないのだろう?」
私も毎晩お酒で刺激しているのに、まったく若返ることはない・・・・
そう、それは生後2週間のベビーマウスの細胞では起こったが、大人のマウスには起こっていない。
古くなるとさすがに細胞も、くたびれるのかな?
「最初は誰も信じてくれなくて、“もうやめてやる!”と思ったり、泣き明かした夜は数えきれない。
 “今日1日だけやろう””明日1日だけ・・・”そうやって5年が経っていました・・・」
小保方さんはそう言うが、基礎研究とは“そういうもの”だ。
ベビーマウスの細胞だけでも常識を翻せたのは、それだけでもノーベル賞クラスで、
ほとんどの場合5年経っても10年経っても、さしたる成果など出せないものだ。
小保方さんは一躍「時の人」になったが、無名のままの研究者はどれほどいることだろう・・・
まるで「宝くじを1枚だけ」買うような確率。普通、1枚買ったって当たりはしないよね?
けれど私のように「買ったことがない」人間には絶対に当たらないけれど、
その1枚には確かに「希望」はある。その希望もないと研究など続けられない。
しかし・・・それはどんな仕事でも同じだね。きちんとやろうとすれば、同じことだ。
私も10人の子供を預かれば、全員を「良くしよう」と思う。
全員を良くするなんて誰にも出来ないし、ましてや私に出来るわけはない。
それはよく知っているのだけど、だけど・・・「そうしたい」と願うんだよね。
10人のうちの1人でも良くならなかったり、大学のランクを落とすようなことになったら、打ちのめされる。
必ずそういうことはあるから、毎日毎日打ちのめされる。
「もうやめよう。俺なんかに出来っこない」私もまた、そう思ったことは数えきれない。
「今日1日だけ、明日・・もう1日だけ」そう思い続けて28年が経ってしまった。
28年もやり続けて、さしたる成果があったのかどうかは、定かではない。
私もまた「無名の研究者達」と同じ立場だ。しかしそれを、特に悲しいとも思わない。
生きるとはそういうことであり、それが「仕事の重さ」だと思うから。
あと少しの教師人生では、そういうことを、教科を通して、生徒に伝えたいと思っている。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR