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秋爛漫 2

日曜は朝からよく晴れて、気温も高い。
康太は土曜に友達のアパートに泊まったので、女房と真子の3人で出かけた。
紅葉のシーズンのせいか11時前なのに電車は超満員。出町柳も人でごった返している。
「こんな店、あったっけ?」
たまにしか来ないので街並みを見学しながら大学まで歩く。
裏門へ到着すると11時40分で、人が多いねえ。
私の年代や赤ちゃんを連れた夫婦、若い男女、女子グループ、あらゆる年代が来ている。
中に入ると「焼鳥」「クレープ」などの看板を抱えた学生がたくさん歩いている。
看板を抱えた女の子はサークルに入っている他大学の女学生だろうが、全員ミニスカート。
中にはセーラー服を着た女学生もいる。
「女子高生も手伝ってるのかな?」真子に聞くと、
「いまどきセーラー服の高校はないで。あれはコスプレ」なるほど、京大生の好みであったか。
クスノキの前では女学生がダンスを披露していた。サンタ姿など、様々なグループが踊る。
カンフォーラに入って、まずは腹ごしらえだ。総長カレーのつもりだったが、ステーキランチもうまそう。
総長カレーは大きな肉の塊も入って750円。スパイシーでとてもうまい。
しかし120グラムのステーキランチも850円。外の店より1000円は安いね。
我々には安いが学生には高いようで、基本的に学生は学食へ行くようだ。
私はステーキを食べたが、ちょっと失敗。値段程度の肉の味だった。
年配の夫婦と学生が一緒に食べているが、親が田舎から出て来たのだろう。ほほえましい。
さて、康太の屋台を見に行こう。私はクスノキの周りしか歩いたことがなかったが、
大学祭のメイン会場は正門前の道を挟んだ南校舎だった。初めて入る。
入るとたくさんの出店があり、生バンドがいくつも演奏している。かなりうまい。
「こだわりがあって、ヘタだと演奏もさせてもらえない」真子が知っていた。
康太の店はその先の運動場にあるらしい。入って行くと屋台のオンパレードだ。
「ワニ肉の串焼き」がある!初めて食べたが、鶏肉と変わらなかった。
団子屋に来たが中には康太の姿はなく、後ろからひょいと現れた。
部員総出で「団子いかがっすか?」と、客に声を掛けまくっているらしい。
男子部員は女性に、女子部員は男性に声をかけるんだそうだ。
うまいねえ・・・女学生が可愛い声で「タピオカのジュースいかがですか?」
って声をかけて来たので、思わず150円で買ってしまったもの。
康太にチケットをもらっていたので団子を食べたが、質は良くなく、うまくもない。
3個付いた串団子2本で250円。儲けは・・・「それは犯罪だぞ!」という暴利。
申し訳なくて人に言えない暴利だが、最終日で完売したらしい。売れるもんなんだ。
「医学部6回生」と銘打って「トマトスープ」を売っていた。
「本当に6回生なの?「はい、来春から病院勤務です」二人の男子学生がいう。
二人ともさわやかな青年で、こういう子が医学部にいるんだ?と思った。
「それは・・医学に興味もないのに点数だけで入る奴もいますよ。脱落しますね。
 けれど大半は、この大学の自由な校風の中で、伸び伸びと学びますよ」
なるほど・・君達を見ていると、わかるよ。そうじゃない奴もいるけどね。
総合人間学部の校舎の中で二人の男子学生が話していた。
「京大なんて、あんまりチョロク入ったので、人生なめちゃったよ」
「そうだな、京大なんて楽なもんで、バカでも入るよな」
その通りだ!お前たちみたいなバカがな!!
そんなのもいたが、映画や折り紙、書道の展示なども素晴らしく、エネルギーにあふれている。
青春の謳歌とは、まさにこれを言うのだろう。
康太はそういう場で学び、なんて幸せな奴だろう。秋爛漫の1日ではあった。

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