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文盲

内田さんは神戸女学院大のフランス語の先生だが、大学生の英語力を英語教授に聞いてみた。
「今の大学生ですか?そうですねえ、内田さん達50~60代の人の中学2年生の頃と同じくらい」
・・・まさかねえ、この20年ほど「英語だ、英語だ」と叫んでたのはどこの国でしたっけ?
ところが今朝のテレビで予備校の教師が活躍している姿をとらえていた。
「canを3文字で置き換えると?」「canを・・・何だっけ・・・」
be able to が出てこない彼は、れっきとした大学生である。
これは・・・本当に中2レベルかもしれない。
私だって高校受験前にこの書き換えは復習していた覚えがあるもの。

そんな大学生達は漢字の誤字・脱字もひどい。
内田さんは試しに、彼・彼女達がよく読んでいる雑誌を借りて、
その中から漢字を拾い出してテストしてみたと言う。
結果は・・・ほとんど読めなかった。つまり彼らは雑誌を「見て」いるが、「読んで」はいなかったのだ。
日本人は世界でもトップクラスに「識字率」が良かったはずだが、
「これは現代版の文盲が増えているのではないか?」と内田さんは危惧している。

さっきの予備校講師が言う。
「彼らは小・中学のレベルでつまづいてますから、私達が大学に呼ばれ、お手伝いしてます」
小・中学?だって、canは中学ですよ。小学校って?
その隣でたくさんの大学生がプリントをやっている。
公文のプリントらしいが、のぞいてみると「3ケタの数の、足し算・引き算」だった。
・・・た、確かにこれは、小学2年の内容だ・・・・
やっていた大学生が嬉しそうに言う。
「こういう問題が解けるようになると、他の事までわかるようになるんですよ♪」

・・・その足し算・引き算は「問題を解く」とは言わないんだけどね・・・
でも・・・そうですよ、算数が出来るから見えてくるものって、確かにありますよ。
その計算が出来ないと、コンビニで買い物をしたときに困らないのかな?
彼らは毎日コンビニへ行くだろうに。
ぴったり700円なら千円札を出してお釣りが300円はわかるだろうけど、
745円だとわからないんだろうな・・・
これは「数学的文盲」ですよ。
中学の英語が読めず、雑誌の文字が読めず、足し算が出来ない大学生。
彼らはどういう世界で生きているのだろうか?
「足し算が出来るようになって、見えなかったものが見えてきた」
と言っているということは、何も見えない中で生きているということだろう。
そう言う大学生が「たくさん」いると言うことは大学の「システム」がおかしいのだが、
そう言う大学生は教育システムが作り出したわけではない。
マスコミなどはすぐに「日本の中・高校の在り方が・・・」などと言うが、それは違う。
内田さんもよく言うが、「足し算の出来ない大学生」は、
本人が「全力」で「そうあろう」と努力した結果だ。
決して教師の話は聞かず、決して教科書を開かず、宿題など絶対にしない。
ものすごい努力をしないと、3ケタの足し算くらい、つい「うっかり」と
「いけねえ!出来るようになっちまった」というものではないだろうか?
それを「出来ないまま」にしておく方が難しい。
それは個人の努力の結果だから、いくら大学が予備校の講師を雇って面倒見させても、
まったくの徒労に終わることが見えている。

やれやれ・・それにしても、「分数が出来ない大学生」どころではなく、
「3ケタの足し算が出来ない大学生」か・・・

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