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息も絶え絶えな教師達

「お~いリョウヘイ!夏の授業から理科も来い。その後もずっとだ。
 クラブも終わりだから、真剣に勉強するぞ!」
「はい、わかりました・・・」
リョウヘイの両親も中学の教師。夜遅くにしか帰れないから、自分の子供とは話す暇もない。

サツキは母が中学の主任となり、帰りが遅くなるため家族の晩御飯を作るようになった。
家事労働のせいか、最近やたらと疲れている。大学受験なのに、大変だ。

朝日新聞に「教師の今」だったっけ?が連載されている。
小・中・高校の教師は毎年定年以外で1万2000人が辞めて行っている。
また、毎年3000人が過労や精神の病で亡くなっている。
これはもう「凄惨な現場」と言っていいかもしれない。
そりゃあ今時どの業種の現場も、市民生活の現場も「凄惨」なのだろうが、
教育の現場だけは「凄惨」であってはいけないと思う。
今朝も国立病院へ定期検診を受けに行く電車の中で吊革につかまっていると、
目の前に座る6人のうち5人までが携帯やゲーム機で指を動かしている。
道路を青信号で渡るにしても、やはりほとんどの人間は携帯画面を見ており、車も人も見てやしない。
『さっさと轢かれてしまうがいい』
私はそう思うが、そういう人間をも教育しようとする現場が凄惨であっていいはずがない。

ある小学校の新任女性教師は教育熱に燃えて現場に出た。
しかし現場では何人もの「立ち歩き」を止められず、つい語気を荒げると
「あの先生が乱暴な言葉を使う」と親にチクられ、親が怒鳴りこんでくる。
周りの同僚や先輩も気にはかけるが、自分も忙しく、手助けをするまでには至らない。
女性教師は孤独感と絶望感を深め、ある朝、車の中で自殺しているのを発見される。

40代後半の小学校教師夫婦は「教材研究」が大好きで、それに生きがいを感じていたが、
事務処理の量が膨大に増え、研究などしている暇もなくなった。
教壇に立つ意味を見失い、そろって退職。
自宅で「時間750円」で小・中学生の塾をやり始めたが、収入は10分の1になり、
貯金を食いつぶす毎日だと言う。
やるも地獄、辞めるも地獄か・・・・・

・・・いつから・・・いつからこんな世の中になったんだろう。
「自分の仕事」に汗水たらし、肩で息をするのは耐えられる。
しかし教育の現場では「仕事以外の仕事」が多すぎて、教育にまで手が回らなくなっているのだ。
親も子も、世の中全体が好き勝手にやっており、当然出てくるトラブルの後始末を学校にやらせ過ぎている。
極めて大雑把にいえば、それが原因のように思われてくる。
「何?息子が母親である自分に嘘ばかりつく?それは親子の問題であって、私の知ったこっちゃない。
 さっさとうちなんてやめさせて、親子でつかみ合いなり何なり、派手にやってください」
小学校教師がそう言えるようになれば、少しは落ち着いて、教育が出来るであろうに・・・

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