FC2ブログ

推薦入試

リョウヘイが立命館大の推薦入試に合格した。
今年のうちの生徒はほとんど受けないので忘れていたが、もう始まってるんだ。
小学生の時からうちに来ていたが、高校からはボクシングの道へ進み、
うちへは来られなくなったリョウヘイ。
トレーニングや減量など厳しい自己管理の「本物」に触れることになり、
それに正面から向き合うことで、全国3位にまで登りつめた。
そこまで行ってしまうと「スポーツバカ」になってもおかしくないが、リョウヘイは違った。
数年間私から受け続けた「数学のパンチ」も考え続けていたようだ。
小学校の教師になろうと推薦入試を受けた。しかし面接官は甘くない。
「小学校は全部の教科を見なければならないが、君の教育観は?」
「例えば数学でも、公式を教えるのではなく、それをやることでその子を鍛え支えるもの。
 そういう“数学ではないもの”を探すことが、教育だと思います」
それは・・・私に散々打たれた数学のパンチそのものだった。見事に合格した。
そのことを聞いただけでリョウヘイには、かつての自分の「甘さ」や、
「図に乗っていた」ことなどがはっきりと見える、しっかりとした青年になっていることがうかがえる。
そう、私は「甘くて図に乗ったガキ」が大嫌いだ。そういうガキはいくらでも殴ってやる。
もうリョウヘイを殴る必要はない。これからは対等な大人としての付き合いになるだろう。
ミツハは他の18歳と同じく、なかなか自分が進む方向を見つけられなかった。
ある人から「放射線技師の専門大学」を教えてもらった。
ミツハもようやく自分の甘さや図に乗っていた様に気付いたのだが、それをどうしていいのかわからなかった。
ここ数ヶ月その焦りは手に取るようにわかっていた。大人になるための重さだ。
放射線技師の話を聞いて、「これだ」と思った。放射線治療はこれからどんどん発展する。
大学よりも社会へ出てからの方が、より勉強しなくてはならないだろう。
『こんなに甘い自分を鍛えるには、これしかない・・・』
けれど、自分の学力で進めるのだろうか?推薦入試は内申と面接、数学の筆記試験。
内申は・・・こんな自分でもギリギリクリアしているようだ。
数学は・・・過去問をもらってきたが、これなら全部解けそうだ。
面接は・・・こんなに小さな自分でも、精一杯想いを伝えてみよう・・・・
推薦入試まで一ヶ月もない。書類は間に合いそうだ。
急な方向転換だから、落とされるかも知れない。けれど、今までの自分をぶつけてみる価値はある。
自分の甘さを知り、位置を測り、出来ることを精一杯やる・・・それが大人だ。
どうやらミツハも、大人の門の前に立ったようだ。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR