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一ヶ月検診

金曜に中間テストが終わるので、その午後に真子の一ヶ月検診を入れてもらった。
何しろ授業時間数に後がないので、こういう授業のない時が狙い目だ。
検査結果は・・多少の貧血はあるが、白血球数値は4000台で正常値、
腫瘍マーカーも4のままで、まったく問題なかった。一安心・・・・
検査は毎月あり、来月は下腹部の、さ来月は上腹部のエコーもある。
検査は検査で治療ではないからどうということはないのだが、やはり恐ろしいのは「再発」で、
それはもう細かく検査し、経緯を見守るしかない。
家族全員何も言わなくても「再発」の不安は抱えているわけで、とりあえずの「正常」に全員ホッとし、
土曜は昼から真子は京大医学部の「高校生向けセミナー」に出かけていった。
こういう京大セミナーを嵯峨野高校はすべてチェックしているらしく、やたらと多い。
まるで毎月あるみたいな感じだ。今回も高校からはたくさんの生徒が参加した。
セミナーの講師は全国から集まった「老教授」が20人ほど。有名教授もいただろう。
講義は二つで、「蛍光タンパク質の利用」と「蛇毒」の話。
講義はとても楽しかったと真子が言うが、教授達も、
「高校生はこんなにも目をキラキラさせて聞いてくれるのに、どうして大学生になると、
 ああなるのかねえ・・・・・」
講義のあとは「おやつ」を食べながらのフリートーク。
宅配のピザもあったので、お腹のすいていた真子は「3個くらい食べてやろう」と思い、
とりあえず一つつまんだところへ一人の教授が話しかけてくれ、話し込むうちに全部なくなった。
「私は5月に、癌になってしまいました」
「その若さで?それは珍しい。どういう種類の?」
「卵巣癌です、胚細胞腫瘍型の」
「それは・・・不幸中の幸いだったね、あれは完治するよ」
さすがに医学部教授で、そういうことには詳しい。その言葉に元気づけられる。
「でも、おかげで授業時間数が危なくなってしまいました・・・」
「僕も・・・25歳の時に大病をして、半年以上も入院したんだ。
 その時から人生観が変わったよ。“もう、好きなことだけをしよう”って。
 だからそれ以来好きな“ヒトデの研究”ばかりしているんだ。
 その時に思ったよ。あくせく勉強しないで、浪人して遊んでおけばよかったって・・・」
真子を元気づけようと言ってくださったのだが、浪人したら遊べる?
まあ「人生は長い、ゆっくり行こうよ」はその通りだが、浪人はいいけど、
「高2での留年」が困るんだよね。しかも原因が「不可抗力の病気」だから。
「生物にも化学にも興味があるのですが、3ヶ月休むうちに物理がずいぶん遅れてしまいました」
「生物系なら医学部に来ればいいし、化学系なら薬学でもいいね。
 どちらにしても数学や物理も大切だよ。大学からはそういう思考が必要になる。
 君は高2?まだまだこれからだよ、頑張って勉強しようね」
「ありがとうございます・・」
そんなセミナーなんか「なにしに行くの?」と思っていたが・・・・
真子がすごく元気づけられ、モチベーションが上がったことは、確かなようだ。

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