FC2ブログ

職人がいない その2

どこかの小学校の給食のパンに小バエが入ってしまった。
まずは4個のロールパンに3~4匹ずつ。3日置いて100個のクロワッサンに。
公営の給食センターが作るパンだが、所長は
「ハエの異常発生で、どこかの隙間から入ってしまった。不可抗力だ。ハエは毒ではないし」
小学校の教頭はすぐにマニュアルを見た。「害がなければ、取り除いて食べる」とある。
インターネットで調べると、小バエには食べても害はないらしい。
「ハエを取り除いて食べるように」・・・教頭は見事にマニュアルに従った。
言いたいことは山ほどあるが、それはやめておこう。所長も教頭も、それが今の公務員の姿だ。
ハエの異常発生は自分のせいではないし、マニュアル以上のことも以下のこともしてはならない。
「ハエが多くなった。どうしようか?」と考えてはいけないし、
「ハエ?まあ、食べても死にはしないな。ちょっと削って食べろ」とか
「すぐに全部回収。民間のパン屋だったら大問題だぞ!文句言って取り返させて来る」
と「判断」してもいけないんだ。
・・・まあ、公務員とはそういうものだけど、何で?所長だとか教頭の役職名がついてるの?
だって、ハエが入ろうがゴキブリが入ろうが、ただパンを作る。
マニュアルを精査して、その通りにやる・・・・それなら誰でもいいじゃない。
経験も知識もいらない。通りかかった「ど素人」をその役職につけても、同じことだ。
「親方日の丸」だけでなく、大きな組織は皆そうなっている。マニュアルに従えば、責任はない。
誰も責任を取らなくていいようになっている。いいシステムなのだろう。
だって誰もが職を失いたくないし、保身に走ることは自然な流れだ。
自分で判断したら「首が飛ぶかもしれない」のだから、誰も頭は使わず、マニュアル通りにするわね。
だからそういうことを批判するつもりは毛頭ない。・・・ただ・・面白いかね?
町工場の社長は円安にも消費税にもビクビクさせられ、ない知恵を絞って工夫している。
「もう限界だあ。どうしようもない~」とか言いながら、頭を使いながら、何とか生きている。
本当に失敗すれば仕事はなくなるし、もう、食えなくなるだけだ。必死に生きている。
生徒が来なくなれば仕事がなくなるのは、私も同じ。
宮崎駿は引退会見で言った。
「僕は文化人じゃあないし、文化人になどなりたくもない。僕は町工場の、ただの所長なんだ」
私も・・・・ずっとそうだったし、最後までそうでいたい。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR