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職人がいない その1

構造物は必ず老化・劣化する。相次いだトンネル崩壊も、最近の鉄道レール異常もそうだ。
道路もそうだ。私の父は生前、あちこちの道路をしょっちゅう補修に行っていた。
しかし今現在は予算があっても役所では直せない。技術者がいないからだ。
JR北海道も言ってたよね。「レールをチェックする技術者がいなくて・・・」
道路を管理する地方の役所も同じことを言う。外注するしかないのだけど、民間にもいなくなった。
東北復興の遅れはいくつかの理由があるけれど、その一つは「手が足りない」だ。
土建屋さんが「食えなくって」どんどんやめちゃったんだもの。
ボランティアなんかで「ただ穴を掘る手」はいくらかあっても、「どういう穴を掘るか」を考える人がいない。
それは「マニュアル」で済むと思ったからだ。
「こういう時は、こういう穴を掘りなさい」「この時は、こういう家を立てなさい」
あとは「ただの手」さえあれば、それで済むと思ってしまっている。
けれどね、図面と現場は違うのですよ。
家だって最後には力ずくで図面に合わせるのだけど、それを「揉む」と言う。
ぴったりの言葉だねえ。硬い家をもんで柔らかくして、合わせちゃう。
そういうことは、そりゃあかなりの経験と知識が要りますよ。
揉める人がいなくなった最先端の一つが教育界だと思う。
すべてをマニュアル化し、揉んだら「ダメ」って言うんだから。
だからやたらと「形を変えるだけ」のマニュアルばかり作ろうとしている。

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