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第5クールへ

中1の補講最終日は、ケイユウとフウの二人。やれやれ、やっと終われる。
文字式の扱いが不安定で、正負の数の足し算すらあやしいこの二人も、ずいぶん安定した。
さて、一般の方程式の解き方だが、説明を始めてもケイユウの奴め、
スケッチブックにメモも取らず、ぼんやりとどこかを眺めてやがる。
天真爛漫で沖縄人の「なんくるないさあ~」みたいなところがあり、憎めないのだが、
いつまでもガキのままでは困る。考えようともしないから、足し算と掛け算の区別がまだつかない。
「疲れちまって、したくもない補講を・・・誰のためにやってるんだ!
 お前達にやる気がないのなら、利害は一致する。俺もやりたくない。
 もうやめる!お前達、教室をやめてもいいわ。じゃあな!」
置き去りにして職員室へ戻り、昼寝をしてやった。10分、20分経っても放ったらかし。
どうせ私がすぐに出てくると思っていたのだろう。
しかし私は本当にやめてもいいと思っている。いつでも真剣勝負だ。
1時間が経つ頃ケイユウが来て、「先生・・教えてください」。生徒はそれが言えないといけない!
教え始めると二人とも、今までになく理解を深めた。良い経験になっただろう。
昨日の夕方真子と女房は主治医に呼ばれた。
真子の担当者全員で協議したが、やはり第5クールまでやることが決定した。
先生も気を使ってくれて、
「正常値になっていてもまだ、数値に表れない癌細胞が細胞レベルにいるかもしれない。
 いいえ、いるものなのね。もう一度だけ化学治療をしておきましょう。
 長い目で見ればきっと『あのときやっておいてよかった』と思えるから。
 学校の出席日数が危ないけれど・・・留年したらやめる?やめないで!
 嵯峨野高校のこすもす科なんて、行きたくても行けるとこじゃないのに、
 せっかくいるのだから、そうなってもちゃんと卒業してね・・・」
・・・・終戦記念日だったけれど、玉音放送の天皇陛下の気分だ。
「耐えがたきを・・耐え、忍びがたきを・・忍び・・・・」
さあ、日数的にはいよいよ追い詰められたぞ。本当にギリギリだ。
学校へ行って、担任や校長に確認を取ってこよう。
場合によっては動けない真子をかついで学校へ行き、授業の初めだけ顔を出して
「出席」したことにしてもらわないといけないかもしれない。
白血球の数値が下がっていれば、前もって伝えておき、クラスメートにマスクをしてもらい、
教科の先生に真子の顔を一瞬だけ見てもらい、出席扱いにしてもらおう。
そうしないと・・・主治医の説明を聞いて病室に戻ると真子は、
「留年したら絶対、学校はやめる・・・」
確かに・・・大学は半分が浪人してるけど・・・高校ではきついよね。
学力はトップクラスなのに、来年後輩のクラスとなり、同級生が先輩になるのは・・・
具体的に、実際問題として、行きづらいですよ。
なんとか・・・対策を講じなければならない。

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Re: タイトルなし

ご心配おかけしてます。しかし・・・主治医の先生の言う通りなんですよね。
今徹底的に治療しておいたほうが、長い目で見てきっと「良かった」と思えますよね。
真子は「もう、嫌!」と言いますが、ここは主治医に従います。
勉強の遅れも痛いのですが、出席日数さえクリアできれば、何とかします。
「あと1回だけ」で、真子も我慢せざるを得ないでしょう。もう少しです。
真子よりも女房の方が胃痛でぶっ倒れました。

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Re: タイトルなし

> もちろん、その子によっていろいろなので何が正しいかはわかりませんが。今は治療に専念して、再学年に着いてはそのあと先走らずに納得した選択ができることを祈ります。

すでに結論は出ているよ。この病気をバネに、さらに強くなって卒業させるとも。
出席日数は何とかなる。

>
> 夏休み、伊勢神宮、熊野古道、湯の峰温泉、龍神温泉、高野山とパワースポットを、まわりました。日本にまだこんな秘境が、あるのかと驚きました。何もないですが時が止まった場所でした。

いいねえ。今真子こそ、そういうところへ行きたがっているよ。
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