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生き抜く術

今日も少しずつ生徒の身体に、数学や英語をなすりつけていく。
そう、教えるというより、なすりつけていく感覚に近い。
だって計算方法や公式を教えているつもりはないもの。
数学と言えども、その流れの奥にある「文法」を探りに行っているのだもの。
勉強が「試験を最低点で通過するもの」ならば、文法などいらないのだろう。
しかし生徒達が大人になって、そのとき役に立つのは文法であり、それを探るときに見る構造の理解だ。
最近テレビで「長寿食」の特集が相次いだ。どの地方にもけた外れに元気な老人がいる。
共通しているのは皆が野良仕事をしていること。
野菜を育て、海や山で獲物を収穫し、自給自足に近く、のんきに余生を満喫している。
それは人が生きていくということの、最も自然で、理想の姿かもしれない。
だから子供にもなるべく野や山で、自然に生きさせようとする親もいる。
けれど・・・この子達は10代前半からずっと、その畑で取れたものを食べて生きるのだろうか?
沖縄の元気な100歳がそうであるように。
そうではない。この子達は最初から自給自足に生きるのではない。
畑仕事や海に潜って海藻を取る仕事ではない仕事で、必要とされるだろう。
この子達は原始の時代に生きるのではない。原始時代に数学は必要なかった。
そうではない時代に生きるのだから、数学の文法は、少しは「生きるすべ」となってくれる。
少しずつだが、確実に「生きるすべ」をなすりつけていく。
そういう、夏の授業が進んでいる。

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