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夏の授業

今週で今年度前期の授業は終了する。教師も生徒も1週間の夏休みに入る。
8月は「夏の授業」だ。どの教科も月曜から土曜まで、6日間連続の授業をする。
授業は日中に行う。朝8時半から夕方5時半までのどこかに入る。
平常授業は行わず、その1週間だけで、あとは全部夏休み。
中学生だと4週間ほどは塾などなく、のんびりと生活を楽しめばいい。
6日間連続でやる意義は大きい。
中1や高1だと初めての「数学」、初めての高校数学に戸惑った前半だ。
5ヶ月かけて徐々に慣れてゆき、この夏の授業で一気に奥深くへ入って行く。
毎日やるから宿題は出せないけれど、生徒は「昨日のこと」はよく覚えている。
6回は平常月の1.5倍だが、それ以上に、3ヶ月分ほど内容を深められる。
数学の技術的なものも修練されるが、一番大切なことは、それではない。
小・中・高校の「成長期」においては、「生徒にどのような影響を与えているか」を見抜き、
見守ることこそが「教育」だ。中3・高3の内容だと、それがよくわかる。
1つ新しいことを導入し練習するが、やっている事の9割ほどは「復習」だ。
過去に学んだことの多くが「新しいこと」の中に登場し、使いこなさなくてはならない。
以前にやった理論・技術で少しだけ問題の角度を変えてやり、整理すれば、
その問題は特に「新しいもの」でも「見たことのないもの」でもなく、
何度も見て来た「ありふれた問題」にすることが出来る。
そういうことが出来ることが「数学力」であり、大学入試も「そこ」を聞いてくるのだが、
一般にはそれがわかっていない。いまだに数学とは「公式力」だと思われている。
数学が公式や技術を伝えるだけなら、時間などかからない。説明すれば終わりだ。
だからビデオや問題集で「より詳しい説明・解説」が「最高」だと思われている。
けれど、力の弱い子だと詳しい解説などとても読みこなせないし、
少し出来る子だとまだ覚えるけれど、親に手をひかれ下を向いて歩く幼児のように、
自分では何も考えないで進んでいくだけですよ。
そのテーマがその子に、どのように影響を及ぼしているのか?
忘れていることもたくさんあるし、勘違いしていることもたくさんあるし、
それらをそのつど修正してやることが教育だ。
しかしそれはものすごく注意して生徒を見なければならず、ものすごく面倒くさい。
だからそれを世間は捨ててしまった。
ビデオや解説書でいくら詳しい解説をしても、ただの一人の生徒も見ていない。
言わば「下を向いて」解説をし、生徒も下を向いて歩いているだけ。そこに、教育はない。
ビデオは何度も見ることが出来るけれど、私の授業は年に「1度だけ」だ。
その場の空気、生徒の様子、「こんなことも忘れてんのか、どアホウ!」・・・二度と同じ授業はあり得ない。
その場にいることが大切であって、後で「こういうことをやった」と聞いても、ほとんど意味はない。
だから普段の授業でも、補講はほとんどやらなくなった。同じ授業は出来ないし、意味もない。
時間をかけて少しずつ補うことでしか取り戻すことはできない。
夏の授業はその象徴だ。何らかの理由で参加できなければ、それをすぐに取り戻すことはできない。
その夏の授業はもうすぐだ。大量の準備をし、体調も整えて、さあ始めよう。

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Re: 夏休み

ふむ、月の蔵人で「ざる豆腐」でも食べるか?

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Re: タイトルなし

ふむ、お昼前に教室で待ち合わせにしようか。車で来てくれ。

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Re: タイトルなし

よろしい。混んで待たされるのは嫌だから、早めに行こう。
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