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黒髪

康太が生まれた時は髪の毛がほとんどなく、「赤ちゃんって、こんなものか」と思った。
しかし生まれた真子を見てびっくり。日本人形のように、黒髪がふさふさしている。
それ以来16年間、質がよく、量の多い黒髪は、密かに真子の自慢だった。
先週退院してきて家の風呂に入った後、「ふふふ」と笑いながら「ほとんど抜けてしまった」・・・
見ると、もう、1割も残っていない。頭の地肌がむき出しになっている。
覚悟はしていた。1年もすれば元通りになる。それもわかっている。
けれど今は・・・無残な頭を、見るのが辛い。年頃の娘なのに・・・まだ16歳なのに・・・
けれど・・・真子が耐えている以上、私も家族も耐えなくてはならない。
家でリラックスしているせいか、白血球の数値はぐんぐん上がって来た。
まだ人ごみに出られるほどではないが、明日の「第2クール、最終点滴」は大丈夫だ。
「状態が良ければ木・金あたり、学校へ行こうか?」主治医が言う。
「4クールまで行っても8月いっぱいだし、それからでもいいのでは?」
主治医は少し考えてから言った。
「授業時間数を稼いでおきましょう。治療を重ねるほどダメージは蓄積され、
 今より治療後のしんどさはきつくなるはずです・・・」
そうか・・・今はすぐに回復しているけれど、しんどさが残るようになるのか。
4クールまで行っても、治療後すぐに復帰できるものと思っていたけど、そうではないのか。
今週末に2回目の「腫瘍マーカー」のデータが出るけど、正常値になってないかなあ・・・・
もし正常値になっていれば「その後あと1回」でいいはずだから、第3クールで終われる。
主治医は「何とも分からない。データ次第では5回まで行くかもしれない」
・・・そうだろうな・・・治すのが最優先だからね・・・
けれど・・・だからこそ、あと1回で終われないかなあ・・・
それだけ身体のダメージが軽くて済むし、髪の毛の「復活時期」が早まるし・・・
命が助かれば、治れば、それだけでいいのだけど、その頭を見続けるのは・・辛い。
夏休みに入るし、病気が癌だから配慮もしてくれるけど、少しでも出席しておこうか。
電車ではまだ無理で、車で送らなければならないけれど、返ってきている模試データも見たいし。
今日は久しぶりに「空間ベクトル」の勉強を家でしようかな?元気なうちに。
貧血が重くなって「立ちくらみ」もするのだけど、少しずつ、出来るうちに、
復帰へ向けた準備も進めなくてはならない。

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