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輸血の功罪

ウネがひょっこりと、真子の様子をうかがいに来てくれた。
第2クールも先週の5日連続を終え、今週と来週は火曜だけの点滴。
昨日の朝は「体調がよくなって来た」とメールがあったが、
1時間ほどの点滴の後、発熱し、寝込んでしまった。白血球も減少傾向にある。
さらに下がると感染の抵抗力が下がるから、この週末の外出は難しくなるかな?
また数値を上げる注射を何本か打たないといけないかもしれない。
ウネも長男が生まれたばかりだが、様々な治療で大変らしい。
「生まれたばかりなのに、治療?」 血液に問題があるという。
ウネの奥さんは独身時代にケガで輸血をしたことがあるらしい。
「それがどうした?血が大量に流れたら、輸血するのは普通だろ?」
それはそうなのだが、様々なリスクもあるようだ。
輸血の血も「外部のもの」だから、身体はそれを排除しようと抵抗し、ダメージも受ける。
肝臓が炎症を起こせば、それが「肝炎」だ。B型とかC型とか、噂に聞く。
膵炎を起こすこともあるし、肺にダメージがあることもあるようだ。
ウネの奥さんは幸いにも、母子ともにそれらの問題はなかった。
しかし奥さんの血液自体に「それ以上の外敵を拒否する」抗体が出来ていたようだ。
また輸血すると、今度はそれを激しく攻撃するという。
そしてそれは、身ごもった子供でも「外部のもの」と判断し、攻撃することがあるという。
子供への血流を止めたり、直接攻撃して殺してしまうこともあるという。
それがいわゆる「死産」で、少し前まで医者にもわからず「残念でした」で終わっていた。
生まれて来ても母親から抗体を受け継いでしまうと、赤ちゃんは「自分の血」に攻撃される。
攻撃されると「黄だん」がたくさん出て来て、最悪は死にいたる。
しかしC型肝炎とかエイズウイルスが話題になったせいか、今では研究が進み、
たくさんの治療方法が確立されたという。
真子の胚細胞腫瘍もそうだ。30年前だと、悪性化すれば全員死んでいたらしい。
ウネの長男も黄だんが出たが、それは光を身体に当ててやると治るようで、
保育器の中で光を浴びておさまった。
色々な検査や治療で大騒動だったが、どうやらそれも、ほぼ終息したという。
やれやれ・・・よかった。真子も今日あたり、復活するよ・・・
輸血がそんなにリスクがあるとはねえ・・・真子は輸血せずに済んだから、よかった。
「こんなに苦労したから、俺は強く思いました。先生、後18年、続けてくださいね!
 苦労させたぶん、きっちりと育ててやりたい。先生の力が必要です。
 大学へ行くまで、息子の面倒を見てください!」
「18年って・・・75歳になってるぜ」
「大丈夫!俺の親父は80ですが、元気ですよ」
まったく、なんて奴だ。人をいつまで働かせるつもりだ。
まあ、私の仕事は「ストレス」であり「生きがい」でもあるから、続けられる限り、続けては見よう。
真子も長男も、まだ治療中とはいえ、基本的に戻って来る。
二人で少しはホッとしていた。

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