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驚異的に効く

昨日の朝病室へ行くと、真子はすこぶる元気だった。
時折抜け落ちた髪の毛が肌に落ちて「かゆい」と言うくらい。
荷物をまとめて帰って来ると、家に入って座るなり「家のにおいがする・・・」
シャワーを浴びてさっぱりしたら、ジョリ・パスへ行き、ランチだ。
ピザもパスタもしっかり食べた。吐き気はすっかりないようだ。
家に帰って真子の動きをみると、病気前より調子がよさそう。
「おなかの張りもないし、楽になったなあ」
4月の時よりも体重が10キロも落ちたから、よけいに動きやすいのかもしれない。
晩御飯のおかずは、偶然採れていた「一番なりのゴーヤ」。
サラダで食べたが、真子も康太も「やっぱり家のゴーヤはうまい!」だった。
小さな実が一つだけだから量は足りないけれど、そのミネラルは身体にいいだろう。
久しぶりにぐっすりと寝て、朝8時から外来診察へ。第一クール終了の検査だ。
今日初めてわかったが、腫瘍マーカーの正常値は「10」だった。
腫瘍を切り取る直前の真子の数値は「70000」で、かなり悪性度が高かった。
腫瘍を切り取った後でも「20000」で、主治医いわく、
「“すきあらば”と、癌細胞が様子をうかがっている状態」。
なんだか戦国時代の兵力数に似ている。
大阪城の戦いなど、最も多い時には10万という兵力も聞くけど、
他の大きな戦いでも、せいぜい2万か3万もいれば、その戦いには勝てる。
その時の癌細胞達も「もう1つや2つ、癌でも作ったろか」と狙っていたのだ。
3週間の抗がん剤治療、第一クールが終了。
「すごく効くんだから、10分の1の2000と言うと、虫がよすぎるかな?
 やっぱり4分の1の5000くらいがいいとこかな?」
出された数値は「980」だった・・・これは・・驚異的に効いている・・・・・
980の兵力だと、誰も戦争をしようとは考えない。勝てるわけがないから。
「それが大切。まず最初に叩いて数を減らすこと」と、先生は言う。
「これだけ効けば、来週の第2クールは、薬の濃度を少し薄めてもいいかな?」
それはいい。吐き気などの副作用もずいぶん軽減されるだろう。
明智光秀が「その山を越えればわが領土」という「その山」で「落ち武者狩り」に殺された。
第2クールからはまさに落ち武者狩りだ。残っている細胞、隠れている癌細胞を叩いて行く。
どうやら峠は越えたようだ。
暗闇に沈められたこの1ヶ月。恐怖の淵に立たされた2日前。
それが・・・一気に出口の光が見えた気がする。

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