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大人に育てないと

中1のクラスに体験入学してくる子がいる。かつて中2・中3の2年間いた子の妹だ。
どうやら不登校しているらしい。やれやれ・・・姉も同じような状態でやって来たっけ。
すでに満員だけど、一人やめたこともあるし、ま、受け入れられないことはない。
「不登校はするんだけど、学力に不安が出て来たようで、塾へ行こうかと言い出しました」
母はそう言うが・・・その子もまた、勘違いしてるんだろうか?
「学校へは行かないけれど、ちょいちょいと塾で点数を取れるようにして・・・」
そう思っているなら、よその塾へ行った方がいい。
教科とは、断じて「いくらか点数を取って、高校や大学へ行くためのもの」ではない。
何度も書いているが、確かに小学校や中学では、初期の段階における「暗記」が多い。
大工仕事を手伝うのにも、金づちやのこぎりを知らなかったら足手まといになるだけだ。
だから暗記部分なら要領よく覚えさせた方が、確かに点数にはなりやすいだろう。
けれど勉強は、点数のためにやるものではない。大人になるためにするものだ。
コンビニのレジ打ちのバイトにしても、レジの打ち方を覚えるだけなら、「仕事が出来る」とは言えない。
教科の勉強をする中で、迷い、悩み、嬉しかったり悲しかったり・・・そうすることに意味がある。
そしてそういうものは家庭でも、学校生活の中にも満ち溢れている。
嬉しいことも悲しいことも苦しいことも、いい奴も悪い奴も世の中にはあるし、学校もそうだ。
いいことだけの世界など存在しない。
混在する世の中において、いかに自分が立ちあがり生き抜いていくのか。それが大人になるということだ。
「入試の道具としての教科」は、大人になるためとしては、ほとんど何もしてくれない。
同じ中1のカンナとアユは毎日4時ごろにやってきて、暗くなるまでフリースペースで勉強している。
たくさんの中学・高校生も隣に座り、勉強している。
それは期末試験が近いということもあるが、誰に教わるでもなく、自分で学んでいる。
そういうものを教科の中に見つけ、うちの生徒達は育って行くのだ。
私の授業はうまくもない。不親切・・・と言えば、そうだ!
そもそも私は「大人」が好きであって、「ガキ」なんざ好きでもないのだから。
不登校の子も、保健室登校の子も、いじめられて死ぬほど苦しんだ子も、
学力が足りなくてよくわからない子も、学習障害児もアスペルガーも自閉症も、
うちの教室には普通にいる。たくさんいる。
けれど私があまりにもへたくそで、不親切だから、「こりゃあ・・・自分で何とかしないと・・」
と思うのだろう、自分でよく学び始め、そう言ったことをいつの間にか克服している。
大人に育って行くのだ。
しかし・・・中1にそんなことを言葉で言ってもわかるはずもない。
一時的に生命力そのものが弱くもなっているのだろう。さて、どうしたものか・・・
まずは「自分ではまだ出来ません。教えてください。お願いします」が言えるまでに
育てなければならないが、それは私に言わなくてもいい。他の誰かに言ってもいいのだ。
そのことだけその子に、今日は伝えておくことにしよう。

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