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無添加ジャム

茨城のコウヤから小包が届いた。「お見舞い」と、ノシ紙がついている。
月曜のブログを読んで、すぐに電話をかけて来た。「先生・・大変だね・・・」
木幡中時代は身体が大きくて、嫌でもけんかを仕掛けられ、応じる番長格だった。
しかしそれは仮の姿であり、心根は、当時からすぎるほどに優しい男だったのだ。
しかしそのギャップは、歳を取るにつれ自分を苦しめ、大学も辞めてしまったほどだ。
自分の「生き様」を自らに問い続け、さしたる自信もないのに市役所の公務員になった。
2年前の大震災、原発事故。
係長になっていたコウヤは情報整理に追われ、がれきを乗り越えて家族に会ったのは3日後だという。
今でも災害復旧など、何も進んでいない。
仕事に追われながらも、家族・友人を気づかい、私の日記も毎日読んでいる。
私と出会ってもう、25年近くになり、40歳も身近に見えてきた。
本来の「優しい自分」に納得して来たのだろう。
小包を開けてみた。小さな瓶が6つ入っていた。ジャムのようだ。
キウイ・メロン・ミカン・紫いも・緑トマト・桑の実・・・6種類のジャム。
すべて「無添加」のジャム。
『腹を切った真子ちゃんが、少しでも食べられて、病が治りますように』
手紙は付いていないが、明らかにそう語っている・・・泣かせるな・・バカヤロウ・・・
「俺やウネにとっては、先生はもう、教師じゃないんだ。兄貴・・・でもない・・・
 その生き様のまま、そこにいてくれるだけで・・・安心できる存在なんだ。
 真子ちゃんを早く治して、先生はいつものままでいてくれ。そうでないと、困るんだ」
・・・・バ・・バカヤロウ・・・・・・・・・
真子は病になってから、以前ほど甘いものが食べられなくなっている。
5日連続の抗がん剤は、真子が意識しなくても、明らかに身体にダメージを蓄積させる。
さすがに少し食欲は落ちているが、きっと、この珍しいジャムなら食べられるだろう。
朝はパン食のことも多いし、6種類を少しずつ食べれば、味の変化が楽しく、
しっかり食べれば身体に力もつくだろう。今朝、女房が真子のところへ持って行った。
抗がん剤は今日で一区切りとなり、来週とさ来週は火曜日だけとなり、
2週間で身体のダメージを抜くのだろう。
この2週間できっと、優しいジャムは真子の身体に染み込んで、疲労を抜いてくれる。
ありがとう・・・・・・・

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