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新たな命

昨日の朝ウネがやって来たのは、コウヤに言われたからだけではなかった。
10日の月曜、日中に長男が誕生していて、私に報告するつもりでいたのだ。
40直前にして、初めての子供。そりゃあ~~めでたい!でかしたあ~~~!!
けれど、私もそうだったが、男にはまだその喜びの実感がない。まだ理解できないのだ。
ウネも「まだ実感がない」と言うが、私も出て来た康太を見て、不思議な生き物を見る想いだった。
しかしそこからの変化がすごい。ぐんぐん大きくなるし、昨日出来なかったことが今日出来るし、
あるきまわるようになり、話せるようになり・・・・
男はその頃からようやく喜びを理解出来るようになる。
その分、ちょっと咳でもしようものなら「風邪か?他の病気か?」不安になり、おろおろする。
そういうことがすべて自分を親にさせ、少し幅の広い大人にしてくれる。
子供を持つのはいいことだ。子供が自分を親に、大人に育ててくれる。
母親はどうなのだろう?「もう生まれそう」なので、日曜の夜からウネは病院に泊まり込んだ。
腹や背中をさすってやるが、女房の陣痛は激しくなり、一睡もせず朝まで呻き続けた。
それが男にはわからない。女房に聞いてみた。「身体がバラバラになりそう」
・・・そりゃあ・・・すごいね・・・聞くところによると、男なら発狂してしまう痛みだそうだ。
ウネの奥さんも、たまらず、朝になって医師のもとへ行った。
「あんまり辛いから、もう、帝王切開でも何でもして、出してください」
ウネは(男は)おろおろするばかりだが、医師は優しく諭したという。
「まあまあ、お産って、そういうもんなんや。今から手術の準備しても、
 手術するより先に生まれるで。そういうもんなんや・・・もう少し我慢しなさい」
そうしてお昼3時頃、元気な男の子が生まれた。女は・・・母親は、そうやって子供を産むんだ・・・
だから、真子のように大きな病気になってしまうと、陣痛と同じ痛みを感じるだろう。
男は・・私は弱く、真子の病への不安と恐怖に、簡単に押しつぶされ、
車で角を曲がるときに後ろを電柱にこすったり、ふいに泣いたりしている。
けれど女房の・・・母親の痛みは私の比ではないだろう。
少しでも早く病に気づいてやれなかった自分を、毎日責めている。
愛おしさ、不憫さに気が狂わんばかりだろう。毎日泣く様子で、それがわかる。
いつ倒れてもおかしくないのに、気丈に耐え、真子や康太や、私の面倒も見てくれる。
それもまた、陣痛に耐える母親の強さでもあるのだろうか?
確かに、生きていれば様々なことが起こる。受け止めよう。
一人ずつならとっくに崩れているが、真子も含めた家族4人で、何とか支えていられる。
何人もの人が、どう声をかけていいものかわからない面持ちながら、やって来て声をかけてくださる。
ありがたい・・・それもまた、崩れそうになる私を支えてくれます。ありがとうございます。
かなり「きつい」薬を真子は点滴で入れていますが、他の薬も良くなり、
今のところ家族で一番元気かもしれません。大丈夫、すぐに完治しますとも。
そうだ、ウネへの誕生祝いは、元気になった真子に届けさせることにしよう・・・

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みんなが想っています!

こんにちはユウカの母です。
お世話になっております。

ありきたりの言葉しか掛けられないのでコメントしようかずっと悩んでいました(*_*)
でも居ても立ってもいられずコメントした次第です…

病は気からといいますし、ポジティブな真子ちゃんだし早く元気になられると感じています(^∇^)

しばらく家族の方もしんどいと思いますが川原ファミリーのいつものパワーで乗り切って下さいね☆

塾生、保護者の思いは同じです!

真子ちゃんがんばって!!☆


Re: みんなが想っています!

ありがとうございます。
真子は基本的に2種類の抗がん剤を入れていますが、昨日だけ3つ目の
「ベップ」と呼ばれる薬剤を入れました。
かなり「きつい」抗がん剤なのですが、これが「胚細胞癌」には
「神がかり的」に効くことがわかっています。
その薬のせいか昨日の夜、少し動機がし、食欲が少し落ちましたが、
今日のお昼には回復し、元気でした。昔の抗がん剤治療とは印象が違っています。
あと2日の経過を見なくてはなりませんが、2週間後の土・日以降なら、
友達に面会に来てもらえるでしょう。
私達の不安はまだまだありますが、少しずつ光が見える想いです。
ありがとうございます。
プロフィール

河原

Author:河原
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