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時間がかかる

木幡中1年の数学は難しかったのかな?平均点が47点だったと言う。
「学校の先生、キレてたし・・・」
問題を見ていないので(塾の教師にあるまじく!)何とも言えないのだが、
毎年同じような問題のはずだし、やはり出来ない子が多かったのかな?
みんなに数学の得点を聞いてみたが、ほとんどが80点を超えていた。
心配だったもう一人にも聞くと、平均は突破している。
これはすごい!英語は85点だし、ものすごく頑張っている。
ものすごく頑張っているのだ。
この子は精神的な成長が少しだけ遅めで、漢字がなかなか覚えられず、
文字式の約束もよく忘れるし、文章の情景を読み取るのも下手だ。
医者にでも見せれば、いくらでも簡単に「病名」を付けてくれるのだろう。
しかし私は病気だとは思っていないし、それを認めることもしない。
スタートが少し遅れているだけで、それは普通にあることだし、
2~3年もすればきっと追いつくと信じている。
「遅れているから大変だ!特訓をしよう!」
いいや、それもしない。
そういう子のイメージって、「ガリガリに痩せて骨と皮だけで、食欲もない」と思えばいい。
太らせて健康にしてやらないと知識も入りにくいのだが、
だからと言って無理やり口の中に食べ物を詰め込むようなものだ。
そんなことをすれば腹を壊すのが関の山だし、よけいに元気をなくすだろう。
それは良くわかるでしょう?けれど受験産業って、そう言うことばかりしてるんですよ。
「これから毎日6千カロリーの食事を食べさせ、1週間で太らせましょう」
「これはたくさんのビタミン類とコーキュウテンを含むサプリで、
 これさえ飲んでいれば1週間で太ります。1週間分で50万円です♪」
みたいにね。太るわけないじゃない、そんなので!
特別なものでなくてもいい。適切なものを毎日適量に与え、時間をかけて見守るしかないのだ。
年単位の時間がかかる。しかも「必ず太る」という保証はない。
教育とはそういうものだ。
ただし私は「必ず太らせて、もっと知識が入るようにしよう」とは思っている。
すべての学年で「このバカ、いつまでもバカのままだ!おのれえ~~!」
しょっちゅうカリカリしている。私は本当には、短気なのだ。少し落ち着くと、
「・・・でも・・ま、1年前に比べれば、相当良くなってるけれど・・・・」
そう思い直したりする。毎日それの繰り返しだ。

結局、数学で平均を下回ったのは「28点君」一人だったが、
「どアホウ、なめてんじゃねえぞ、こらあ~!」
とは叱っておいたけれど、それほど心配してはいない。
本人も「ニッコリ」笑っている。
誰でも失敗はあるし、「こりゃいかん!」と本人が思わないと仕方ないし、
時間をかけて太らせてゆけば、きっとそのことに気づくようになるし、
やがては自分から進んで勉強できるようにはなる。

毎週適量の知識を与え、比較的早めに太る子もいるし、遅めの子もいる。
どちらにしても身体に力がつき、逞しくなるには時間がかかる。
それをじっと待ち、見守っている。
本当には、それこそが教師の仕事の大部分を占めているだろう。
そんなことはしかし、今やだれも覚えてすらいない。
「すぐに得点を」とサプリばかりを大量に飲ませ、病気になっている。
今の日本って、そうでしょう?

水曜日の夕方眞鍋さんが子供教室をやっていた。
小さな女の子が「生徒でごった返す」フリースペースを横切り、
ベランダにいた母のそばへ来て、コロリと横になった。
「この教室、気持ちいい」「そうだね、どこに座っても、気持ちいいね」
たぶんそれは、そこにいる生徒がみんな健康だからだろう。
その雰囲気が気持ちよくさせてくれる。
そうなるまでにどの子も、3年はかかっているけれども・・・

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