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ほんのちょっとの差 その3

「暗記」から「自分で変形する」へ。高校からは教科の方向性が変わってしまう。
それこそが本来の学びのスタイルなのだが、そのことをなるべく早く生徒に「実感」させたい。
もう受身の勉強じゃない。中間・期末テストのときだけ覚えている勉強ではだめだ。
誤解や錯覚も含めて、そのつど自分なりに納得し、納得すればすぐにそれを題材に変え、
能動的に学びに参加させたい。
受身の学びではほとんどの子が「及第点の60点」だけを目指してしまう。
それは「うろ覚え」で何とかなってしまい、理解には及ばず、自ら変形させることは出来ない。
いつまでも「学ぶとは、どういうことか」に気づかないままで終わってしまう。
中学時代より少しだけ問題数を増やす。
その「構造」と「扱い方の指針」を見せ、さわらせ、すぐに実践させる。
1冊の問題集でも、そのすべての問題を解けるわけではない。
いらない問題もあれば、順序のおかしい並びになっていることも多い。
問題は慎重に選んでやる。理解のためにある程度の量は必要だが、多過ぎはよくない。
進学校や進学塾のように、宿題だけで毎日夜中の1時、2時までかかるというのはおかしい。
それだと他の教科や他の文化を知る時間もなくなってしまう。
それだけの量になると答えの出し方だけになってしまい、その理論や構造を見なくなってしまう。
1年生なら「毎日」30分ほど、質の良い問題を1~2問さわることを薦める。
それに国語や英語を組み合わせると毎日1時間、高2からは理科・社会も出てくるから、
毎日2時間近くの自主勉強になるだろう。
かなり大変だが、その程度だとクラブや音楽などと両立できるだろう。
時々は友人達とカラオケや焼肉食べ放題の店に行くこともできるだろう。
そういうものも楽しみながら、毎日勉強はさせたい。毎日・・・が大切だ。
毎日やっていると当然だが、馴染んでくる。
「九九レベル」にまで馴染んで初めて「あれ?これは・・こうも出来るのかな?」と変形にも気付く。
それこそが本来の学びに気付く瞬間だ。そこまで鍛え上げるには、時間がかかりますよ。
どんなに速い子でも1年から1年半はかかる。
だから3年から毎日やるようになっても、そのレベルに到達する前に受験を迎えてしまう。
受験を気にしないのなら生涯をかけてそのレベルに到達すればいいのだが、
「鉄が熱い」期間は意外と短いのですよ。熱いうちに叩けるだけ叩いておきたい。
ダイスケはそういう勉強を1年半も積み重ねてきた。この春休みも「いつも通り」毎日やって来た。
最近になってその解答にはほれぼれさせられる。
明らかにいくつかの解法の中から最善と思えるものを選択し、自分なりに変形し、まとめている。
受験まであと1年。ここまで来ていれば、あとは放っておいても勝手にやるし、どこまでも伸びていく。
もう私があれこれと手をかける必要もないし、私が楽になるのでありがたい。
毎日1時間の勉強なら、どの高校にいても出来る。
数学や英語の問題集をやれば、30分くらいは「あっという間」、ほんのちょっとだ。
30分と30分で1時間。ほんのちょっとだ。それを、たいていの高校生はやらない。
日曜日にまとめて7時間やれば、時間は同じでも「馴染み方」が違う。
ほんのちょっとの積み重ねも、やがてはとてつもない差になってしまう。
知識の量もそうだが、何よりも、自分自身が成長し、変わってしまうのだ。
今日もまた、やって来る高1・高2には、そのことについての説教を聞かせるかもしれない。
高校生には毎日、ほんのちょっとずつ、勉強させたい。

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