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ユウカの帰還

今月から卒業生のユウカが中2の理科を担当するため、教室に帰って来てくれた。
3月からではなく、4月から?
そう、3月は1ヶ月間ベトナムのハイチまで「教育支援」のボランティアに行っていたのだ。
まだ詳しくは聞いていないが、ベトナムの現状はどういうものなのだろう?
1ヶ月間ほとんど空は見えなかったらしい。
大阪万博の頃の日本、そして今の中国・北京と同じ状態だ。
原因はバイクの排気ガス。へ?そんなもので?バイクの数が半端ではない。
北京では車だが、ハイチではバイクの排気ガスで空が見えないのだ。
空と言うより、少し背の高いビルだと、そのてっぺんはかすんでいたという。
治安は・・あまりよくない。
仲間と道を歩いていて、バッグやズボンのポケットの携帯電話をすられたらしい。
ズボンのポケット?わかるだろう?それが、その時にはわからない。神業と言える。
ハイチのような都会だと日本の街と変わらないが、一歩外へ出るとまったくの田園だ。
ユウカ達が泊まった「ゲストハウス」こそ電気が通っているが、民家には通っていない。
そこでどういう支援をしたのかは、まだ聞いていない。
アフリカでは「水の確保」が生命線なので、日本人が井戸を掘りに行く支援をしている。
同行した左官職人が小学校へかまどを作りに行った。
小学校と言っても、藁ぶき屋根があるだけで、壁はない。それでも地元住人が作ったのだ。
子供達はかまどにくべる薪を拾いながら、2時間ほど歩いて通う。
やって来る小学生は300人だが、お昼の給食が食べられるのは100人だけ。
粗末な昼食の、そのわずかな給食費が支払えないからだ。
「お昼は食べた?」大きな目をした小さな子供が、黙って首を横に振る。
・・・泣けてしまう。飽食の日本が、恨めしく、申し訳なく思えてしまう。
職人は立派なかまどを三つ作った。こういう「設備」が整うと、国から補助金が出るらしい。
そうするとあと何人かは給食が食べられるようだ。
職人は木を組み、泥を塗りつけ、教室の壁も作った。少しは暑さもしのげるだろう。
食べるだけが精いっぱいで、教育にまで気が回らない。そういう国が多すぎる。
ユウカはベトナムでどういうことを見、どういうことをして来たのだろう?
見た目の変化はあった。おしゃれな方で、髪にも気を配っていたのが、後ろで縛っているだけ。
服も「着られればいい」と言う風に質素だ。
以前から胃袋だけは丈夫で「何でも食べる」から、ベトナム料理も平気だったのか、少し太ったようだ。
この1年、大学の数学科では、数学は1番を通したらしい。
不自由なく食えるだけましだが、日本の中学生にもそれなりの支援が必要だ。
単に「教えるだけ」「どこかへ合格させる」など、ばかばかしく思えてくる。
その子が独り歩きできるようにするには、何が必要か?
すでに大ざっぱにアドバイスはしてあるが、私とユウカ、生徒とで、これから創り上げなくてはならない。
ユウカは小学5年からこの教室に通った。ここで自分が何を学んだのか、わかり始めている。
それを今度は生徒と共に歩むことで、再確認し、実践を学んでくれればいい。
強力な助っ人が帰って来てくれた。

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