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チャンピオンの器

リョウヘイの全国高校ボクシング大会のビデオを見た。ミツハが編集してくれたらしい。
日本をいくつかのブロックに分け、ライトフライ級は10人の代表が競った。
1回戦。赤のユニフォームのリョウヘイは、小柄だったのに背が伸び、相手より大きい。
試合は3ラウンド。
アマチュアの大会では1ラウンド目は威勢良く殴りあうが、3ラウンド目になるとバテて、
グローブをつけた手が上がらず、お互い肩で押し合うだけ・・みたいな試合も見られるらしい。
けれどそこは全国大会。両者ともフルラウンド動き回り、パンチを出し合う。
いやあ~、リョウヘイのパンチは切れてるし、いいアッパーを打つわ。
2回戦もそうだったが、終始押しまくり、攻勢点を上げている。肩の筋肉がすごい。
アマチュアボクシングは拳の「ナックル部分」をいかに正確に、何発当てられるかを競う。
プロだと「いかにダメージを与えたか」がポイントになるが、アマチュアにダメージは無関係。
仮にダウンを奪ってもダメージは採点されず「パンチ1発分」の得点だ。
そもそもプロに比べてグローブは分厚く、やわらかく、顔にはヘッドギアをつけている。
ダメージを与えないように配慮されているが、それでも殴られれば相当に痛い。
だから殴られて朦朧としたり、技量に差があり過ぎて一方的に殴られるようだと、
すぐにRSC(レフェリー・ストップ・コンテスト?)になる。KO負けだ。
その他にブロックやかわすうまさも採点されるらしいが、その辺はよくわからない。
1回戦、2回戦とリョウヘイはよく攻め、うまくブロックし、圧勝した。
試合が終わるとセコンドとも握手し、リングの四方に頭を下げる。
あの、やんちゃだったリョウヘイが・・・感慨深い・・・・
そしていよいよ3回戦、準決勝だ。相手はプロデビューが約束された強豪らしい。
その兄は「9戦目の井岡」を越える「7戦目の世界タイトルマッチ」を近く行うという。
このクラスでは大きいほうのリョウヘイよりもさらに大きい。
1ラウンド目、相手はのそりと出てきた。特にフットワークを使っているようでもない。
普通拳は顔の前に置くが、胸のあたりにある。
拳は上にある方がブロックしやすいが、パンチは出しづらい。これは・・・・
フットワークも使っていないくせに、常にパンチのとどく距離にいる。
リョウヘイがパンチを出すと「スッ」っと鼻先でよける。ブロックしない。
そしてそのパンチは「目にもとまらない速さ」で、ダダダと何発も打つ。
2回戦まではあれだけ速かったリョウヘイの動きもパンチも、スローモーションに見えてしまう。
これは・・・「基本スピード」に、ものすごい差があるんだ。
やばい!RSCにされるかもしれない。これが・・チャンピオンの器か・・・・
同じ高校生なのに、これほど違うものか?残念だけど、何回やっても、こいつには勝てない。
何とかフルラウンド闘ったが、リョウヘイのパンチはとどかず、初めて顔を腫らした。
よくダウンしなかったよ、本当に。いやあ~、全国にはすごい奴がいるねえ~。
でもリョウヘイは堂々の3位。すぐにリング上で賞状と銅メダルを受け取っていた。
相手が将来世界チャンピオンになったら「俺、こいつと試合したぜ」って、自慢できるよ。
素晴らしい雄姿だった。素晴らしい全国大会だった。
あと少し現役を続けたらリョウヘイは、教師を目指して大学へ進む。
ここまで来るとボクシングは、リョウヘイの生涯の財産になるだろう。

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