FC2ブログ

思考の体力

学力を高めて行く子は例外なく「考え続ける体力」を身につけて行く。
「すぐにわかる」とか「鈍臭い」とかは、あまり関係ないようだ。
思考の体力は先天的なものもあるのだろうが、後天的なものも大きい。
つまり、きちんと鍛えてやればかなりの体力を身につけられる。
答えだけを急いだり、好きなことだけをやる子は精神的な体力がない子が多い。
今話題の「体育科」だが、あれだけ運動を繰り返し、一流のアスリートになっても、
思考に関してはまったく幼稚で「園児並み」であり、考える体力のない選手がほとんどなことを、
それを見てきた人なら誰でも知っている。スポーツマンって、そうなりますよ。
試合に負けたって「はい!気分転換。切り替えて、切り替えて」と、引きずらない方が勝てるから。
好きなスポーツだけをやっているから、それも思考の体力をつけにくくする原因かもしれない。
「わからないことはすぐに聞いて納得する」というのももっともなようで、どうかな?
わからないことを心の片隅に置いて、長くくすぶらせる方が、間違いなく体力をつける。
だいいち小・中学生のわからないことって「その一つ」でしょ?
昨日の中3の授業で「円の性質」に関する過去問で、
「この補助線を引けば三平方の定理で解ける。こちらの補助線なら相似形の問題になる。
 さて?どちらの方がこの問題は、解きやすいのかな?」
そういう悩み方なんてしないでしょ、普通。
そういうのを無視して「合格の必勝法」「最短距離の合格法」なんてやると、
中学や高校の受験には「ほんの多少」有利になるかもしれないけれど、まず、体力は付かない。
私が本能的に嫌っていたのはそういうことだ。
私は子供に「長く考え続けられる体力」を身につけさせておきたい。
そのためには「必勝法」など、妨げになるばかりだ。
毎週休みもせずに教室へやって来て、訳のわからない数学で黒板に立たされて、
「わかっとらんわ、どアホウ!」とマットに沈められて・・・そういうことが学びの体力をつけて行く。
その体力がないと大学受験あたりでも勝てないのだけど、目標はそれではない。
昨日、高1の連中に語った。
「学びの体力をつけて行くと、自分の身の周りや世の中のことが、より見えてくる。
 見えないよりは見える方が、人生、楽しいよ」
それが、私がこの教室をやり続ける理由だ。
「中学受験に、どうやら失敗したようなので、中1からそちらの塾で面倒見てください」
最近電話が多いが、すべて断っている。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR