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国立大の高さ

受験を山登りに例えると、確かにわかりやすい。
東大や京大を「8000m級」と言えばイメージしやすいだろう。
けれど、一番高い山は「人生」という山だ。先は雲に隠れていて、何万mあるのかもわからない。
それを想えば、受験という山などたかが知れている。どの山に登ろうと、それはかまわない。
けれど具体的に国立大は登山費用が安く済む。そこへ登れるのなら、登らせてやりたい。
しかしそれには「センターテスト」という壁を越えなければならない。これが容易ではない。
数・国・英・理・社の5教科7科目でその「熟練度」を示さねばならない。
「好きな1教科だけ」という高校生は多い。「数学に社会は関係ないじゃん」と。
しかしそれは違う。受験を「テクニックだけで」と思っているからそう言ってしまう。
数学を高めるために社会でも、どの教科でも役に立つ。幅広く学びに行くことで「体力」がつく。
この体力がないととても国立大には登れないのだが、それは一般には知られていない。
受験3ヶ月前から理科や社会の「暗記モノ」を死ぬほどやりまくる生徒は昔からいる。
かくいう私も高校時代はそうだった。模試ではそれでそこそこの得点が取れたりもする。
けれどそれでは本番で惨敗するのが普通だ。うまく行く子もいるが、それは稀だ。
失敗の原因は、テクニックばかりを見て、体力がついていないからだ。
2年ほどもかけてコツコツと、暗記ではなく理解してきた生徒の体力はすごい。
ほとんど崩れないし、失敗しても最小限で乗り切ってしまう。その差は・・計り知れない。
生徒にはわからないその「体力」を、最近の私は盛んに言うようになった。
「肉体的にも精神的にも、最後は体力勝負。体力はすぐには付かない。
 今のうちに少しずつ体力をつける練習をしろ」と。
どの子にも国立へ登る体力を身につけさせたい。けれど、生徒にはイメージしづらい。
「国語をやれ!」と宿題に出しても拒否する子もいる。まだ能力の低い子も、たくさんいる。
センターテストは平均が6割になるように作られている。
けれどそれすら越えられない子は、莵道や東宇治高校では半数以上いる。
しかも、6割では登れる国立大は、ない。7割を越えていくつか見えてくる。
しかしそこから7割5分、8割と、5分ずつ進むのには「強烈な体力」が必要になる。
8割を越えれば「8000m級」も見えてくるが、莵道あたりでも数えるほどしかいない。
8割5分や9割になると自信を持って「最高峰」へアタック出来るが、ほとんど「神の領域」だ。
体力と能力の両方を兼ね備えていないと、とてもそこまではいけない。
今年も理科や社会、あるいは国語で4割しか取れず、国立大を断念する子が出た。
『俺が甘かった。もっと“どついて”でも、体力をつけさせるんだった・・・』
毎年生徒もそうだが、私が、一番打ちのめされてしまう。
けれど、立ち止まっている暇はない。この子達にも「人生という山」を登らせなくてはならない。
私立大入試はもう今日にも始まる。
モトイとコウヘイは理科・社会で9割近い得点を重ね、それぞれ失敗はあっても踏みとどまった。
この二人の「体力を付けるさま」を6年も見てきて、その体力は私も認めている。
こうなればそれぞれの「最高峰」へ挑まざるを得ない。最終アタックだ。
その試練まで、あと1ヶ月。現役生にはその期間が大きい。
目標が定まると、浪人生などに半歩遅れていたものを、一気に差を詰めることが出来る。
体力がものを言うのだ。一気に走らせる。
二人とも「どんなに準備しても、保証などない」頂上を目指す。
しかし条件は誰にも同じだ。負けさせる気はない。
「このときのために鍛えてきたんだ、走れ!」
頂上を見据えて、登って行く。

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