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登り方を教える 小学生

人はどれほど「何気に」生きていようと、知らず知らずではあっても、
いつの間にか「ある山」を登っているのだと思う。
私も今気付くと、30年も「教育という山」を登り続けていた。
ただ、そんなに登り続けているのに、今の自分がどのあたりの高さにいるのか、
どのようなスピードで登っているのか、この先どこまで登るのかは、わからない。
けれど確かに「登り方」のコツは覚えた。「そうやったら落っこちるよ」ということも知った。
30年前にはよく知らなかったことをたくさん「身をもって」知ることが出来た。
だから今の私は数学を教えているのではなく、教科を使って「登り方」を教えている。
上手な登り方でも、上手な教え方でもないことは、言われなくてもわかっている。
けれど、私なりに身をもって学んだことを、私なりに生徒に伝えようとしている。

小学生には、山のふもとまで行き「ベースキャンプを作る」まででいい。
そもそもその辺りまでしか連れて行くことは出来ない。
「ねじり鉢巻き」で「エイ、エイ、オー!」とやる映像は今年もテレビで見たが、
あれは「最終アタック」をやらせようとしている。
「最終アタックの場」とは、マイナス20度で空気も薄く、人が長く居れる場ではない。
すぐに下りて来なくては死んでしまう場だ。
そういうことが、教える方も教わる方も、わかっていない。
しかも・・・無理やり温度を下げて、空気を薄くしているのだが、
やっている場は「ベースキャンプ内」だということも、やはり双方ともわかっていない。
「ちょっと登った」「転がり落ちた」と言ってもベースキャンプなのだから、
その「高さ」には、何ほどの差もない。意味もない。
どれほどの高さかもわからぬ山は目の前にそびえたっているのに、それも見ず、
「達成感だ」「人生の勝利だ」などとほざくのは、私には滑稽なばかりだ。
そんなことは、もっと後の話だ。今は「ベースキャンプ作り」だけでいい。
だからうちの小学生は誰も「受験」など意識しないし、年内で授業も終わり、
1月・2月は「キャンプ内」でのんびり遊んでいる。
それでもその後の登山で「エイ、エイ、オー」の子らにも、ほとんど負けることもない。
「ベースキャンプ内」での出来事なのだから。

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