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幼稚化する文化

早く家に帰ると康太と真子がテレビの「歌謡祭」を見ていた。歌番組って久しぶりだな。
しばらく聴いていて、どうにも堪えられなくなった。聴いていられない・・・・
メロディーも歌詞もわかりやすいと言えば・・わかりやすい。しかしそれは「幼稚な」わかりやすさだ。
「僕は悲しんでいる。痛いよ。でも、夢に向かうんだ」みたいな・・・なんなんだ、これは?
何かを「説明」しているんだろうけど、「行間」も「陰に含む」もなく、共感することもない。
そりゃあ、さだや中島みゆきがいつまでも第一線でいられるはずだわ・・・・
しかし考えてみると、あらゆるジャンルで同じようなことが起こっている。
内田樹さんがブログで「幼稚化する政治家」と言っていたが、
ニュースで選挙演説を聞いていると、なるほど・・・実現できそうもない「一点」ばかりを言っている。
教育でも「参考書」や、私が「いい問題集だな」と思うものは次々と絶版になった。
代わりに出てきたのは基礎・基本問題の「わかりやすい解き方」の本ばかり。
「なぜそうするのか」ではなく「こうするんですよ」とばかり言っている。
これは・・・「小学生にもわかるように、易しく、言葉で説明せよ」という風潮が長く続いた結果だ。
「胸に沁み込むような美しさ」などはいらず、歌詞もメロディーも単調でわかりやすくする。
良い悪いではなく、そうしないと「売れなくなった」からだ。
「単調でわかりやすい政策」でないと「票が集まらない」のだろう。
根本に迫る参考書や問題集も、まったく売れない・・・・
「小学生にもわかるように」は、基本的には正しいことなのだろう。
しかしそれを「すべてに」とするところに無理がある。
教育は・・・たぶん政治も・・「小学生にわかるように」は語ることが出来ないんだ。
わかりたいのなら根本に迫るべく自分で学ぶ以外に手はないのだが、それを省き、
「わかった気に」させてくれるだけで「よし」となってしまったんだな。
み~~んな「わかった気になって」、教師も生徒もいつも笑顔で・・・・素晴らしい・・・
今の小学生では「学習障害児」が大幅に増え、1割を越えたらしい。
大学生は「友人と語り、教養を増やす」が大幅に減り、「とにかく勉強する」が増えたそうだ。
それは「就職難の恐怖」があり、「友人より点取り」の勉強らしい。
どうやって点を取るの?「先生の話をよく聞いて、ノートをしっかり取る」らしい。
大学教授は「うんざり」している。
「言われたことはしっかり覚える。けれどそれ以上に自分では学ぼうとしないし、考えもしない」
大学生の「生徒化」ばかりが進んでしまったという。
高校生や大学生が「少し前の小学生のようだ」は、おそらく、すべての現場教師の実感だ。
ゆとり教育をやめ、教科書は分厚くなった。大阪は京大とも連携し「エリート校」を創る。
けれどこれ・・・教育だけでどうこうなるものかな?
すべての文化が「幼稚化」しているため、日本人自体が「幼稚園児」のままなんだ。
この20年で「国債の赤字」だけでなく「教育の赤字」も膨れ上がっている。
そのつけを払うのは・・・そりゃあ・・大変ですよ。
「河原先生の数学は難しく、高度だ。うちの子、ついて行けるかしら」
難しくもないし、高度でもないですよ。ひたすら根本に迫ろうとして、
「いつまでもガキのままでいるんじゃねえ!」と、叫び続けているだけですよ。
それでもやはり、手を焼く子が、少し増えたかねえ・・・・
小学生には「小学生にわかるように」、中学生には「中学生にわかるように」、高校生には高校生に・・・
そう語っているつもりなんだけどねえ・・・・・・・

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