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合理化は・・出来ない

長らく「図形の証明」ばかりやっていた中2の単元が終了した。
「平行線と角」に始まり、「多角形の角」「合同の証明」「二等辺三角形」
「平行四辺形」「長方形・ひし形・正方形」「等積変形」「底辺比と面積比」・・・・・
8月からたっぷり4ヶ月かかりましたよ。
小学校のときには「二等辺三角形の底角は同じ大きさですよ」と言われ、
ただそれを信じていればよかったけれど、「なぜそうなのか?」と「証明」しなくてはならない。
「数学らしさ」の登場だけど、初めは大変な作業ですよ。
何しろ理論・理屈を正確に操り、きちんと「論述」しなくてはならない。
今までは「答えだけ」一つ書いておけばよかったのに、どうしてその答えなのかを書かなくてはならない。
もう「山感」や「適当に」は通用しない。子供にとっては面倒なこと、この上ない。
だからじっくりと時間をかけ、何度もなぞらせ、慣れさせていく。育てていく。
ゆとり教育では「一度だけの説明で終わり、時間を節約・合理化する」と言うものばかりだったけど、
とてもじゃないけど、それで理解できるもんじゃない。
皆が「論述」に戸惑う。マサキなんか答えは速いが、いまだに答えしか書けない。
「それではもう、数学としての価値がないんだ。なぜそうなのか・・が、数学なんだよ」
そういうことを言ってやらなくてはならない時期にさしかかったのだ。
もうひとつ厄介なのが「融合問題」が初めて本格的に登場する。
面積を変えずに形を変える「等積変形」は、それだけでもややこしいけれど、
それを方眼紙に載せて、直線の方程式を利用して位置を知らなくてはならない。
直線の方程式・・・もう何ヶ月、この子達はそれから離れているだろう。
その単元の「中間テスト」ではほぼ満点を取ったヨシタカでもすっかり忘れている。
サリも、ヒロシ・リノ・ミサヤ・コウジ・・・皆が忘れている。
ここで毎年面白いことが起こる。
鈍臭くて、なかなか覚えられなくて、いっぱいいっぱいで勉強してきたはずの、
アキトだけがきっちりと「直線の理論」を覚えていて、「の~~」っと正解にたどりつく。
褒めてやると、天国へ昇りつめたかのような表情で喜ぶ。
「だからな、もう中間テストで点を取ったから“おしまい”じゃダメなんだ。
 人間だから忘れるのは仕方ない。大切なのは、いかに頻繁に思い出すか・・だぞ」
簡単だが直線理論を復習してやり、もう一度黒板に立たせると、皆が一気に解いた。
最後にモモカがきれいに論述して終わり、全員「極楽至上」の笑顔になった。
この「繰り返しやる」ことも、ゆとり教育では省かれたが、「学び」は合理化など出来ない。
この子達の笑顔が、それを証明している。
こんな授業ばかりで育てられたらいいんだけどね。そうもいかない。
「おんどりゃあ~~~!」と、私のパンチを顔面にくらってダウンする授業も始まる。
そう、それはもうこの子達が「ガキ」を卒業する時期に差し掛かったからだ。
私もとっても疲れるのだが、子育てに「合理化」はないのだから、それも仕方ない。

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