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多球練習

毎週土曜日、黄檗学園体育館での練習は、夜7時から9時までの2時間。
前半1時間は多球練習だ。
洗面器に山盛りにボールを入れ、どんどんボールを送ってやり、選手に打たせる。
同じようなボールをたくさん打たせることで打球感やフォームが身に着くよい練習だ。
しかし送るボールにはそれぞれの段階がある。
2年前のカンナとカリンは「台から顔が出る」だけのチビで、ネット際には手が届かない。
ラケットの持ち方・足の位置・手の位置、極めて大ざっぱに教え、
ゆっくりと、打ちやすいボールを送ってやり、フォームを確認させてゆく。
時々は少し速めにボールを出し、卓球の「リズム」にも馴染ませてゆく。
この期間がとても長い。早い子でも1年半、遅い子で3年はそれが続く。
それは数学も同じだ。中1と高1は打ちやすい「問題」を一つ一つ送ってやり、
時々ポンポンと「問題」を送ってやり、数学の「リズム」に馴染ませてゆく。
その基礎練習の中で、それぞれの特徴がわかってくる。
カンナはボールをはじくことに優れ、とても強いボールが打てる。それは教えて出来るものではない。
カンナの天性だ。ただ、ボールの変化に対応することにはやや鈍く、
少しボールがずれるだけでミスの連発になってしまう。
何度も同じ練習をさせ、少しずつ慣れさせていく。
カリンはカンナほどボールを強くはじくことは出来ないが、変化に対する対応力が図抜けている。
「ボールのここを、こういう風に打つと、こうやって飛んでいく」
「こうやって飛んでくるボールは、こうやってブロックすると、きちんと返る」
ボールタッチの感覚が素晴らしく、「ネットイン」したボールでも平気で返してしまう。
ネットインはボールの方向も回転も変わるので、普通は取れない。
それを「感覚」で返してしまう。これもまた、教えて出来ることではない。
手足の柔らかい使い方やスピードが天性のものだ。
二人の特徴を伸ばしつつ、カンナには「打球点の巾」を広げるため、
カリンには「より速く、より強く」打たせるため、毎回の多球練習のメニューを変えてゆく。
それは中2から中3、高2から高3への数学と同じものだ。
現在二人がやっている多球練習のボールを出す速さとコースは、全日本ランカーのものと変わらない。
「足がパンパンになって、プルプルする」
などと言いながらも、ものすごい速さで前後左右にボールを追いかける。
私達「おじさん」がやったら5分でぶっ倒れ、その日は2度と立ち上がれないだろう。
けれどカンナもカリンもこなしてしまう。
足は痛くなるけれども、ボールを追いかけるのが、ボーつを打つのが、何より楽しいからだ。
「本物の卓球」に迫って行けることが何より快感なのだ。
数学でも「本物の数学」に迫ることに快感を感じてもらいたいのだが、
なかなか・・・・全員と言うわけにはいかないねえ・・・・・

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