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89点

中1から高2まで、どんどん国語の宿題を提出してきた。驚くほど・・正答率が上がって来ている。
高校は「なぜそれがそうなのか、説明せよ」という記述ばかりで、解答用紙には枠しかない。
初めは何も書けなかったり、5センチもある枠に1行しか書けなかったりもした。
ところが今回はどうだ!全員が枠いっぱいにびっしりと記述している。論旨も外さない。
読み方・捉え方・論述方法・・・すべてに馴染んできている。そういう能力は教科の枠も超える。
高校からやって来たトモトは学習習慣が身についておらず、山感に頼るのみだった。
学校の教師もおそらく「学びの姿勢」を叱るのに、反発するばかりで「1」を取ったりする。
数学も勉強不足による「弱含み」だったが、ここへきて解答に力強さが出てきた。
康太に物理の様子を聞いても、「初めはだいぶ弱かったけど、今はもう大丈夫」という。
最近母に言ったという。「オレ、この頃、数学がわかるようになってきた」
それは「この問題が解ける」と言うことではない。
数学自体が・・・その考え方・扱い方がわかって来たということだ。その「像」が見えてきたのだ。
「ドアホ、マヌケ、お前なんかまだまだじゃ」。2年近く怒鳴り続けた甲斐は・・あった。
中学生の成長もすごいものがあり、中1は中学入試の問題をやらせていたのだが、
次からは公立高校入試の国語に変えようと思う。国語は「難し目」のものを読ませた方がいい。
中2も全体によくなって、モモカの正答率もかなり良くなってきた。
「中間テストの英語、89点やったで」と、横山に言ってきた。
「嘘だろ。お前がまだ、そんなすごい得点、取れないだろ?」
塾の講師の言葉としてはどうかと思うが、うちではそれが普通だ。
モモカは次の日に答案用紙を持ってきて「ほら!」と、横山に見せた。本当に89点だった。
それを上回ったのはヨシタカだけで、あとは皆負かされていた。
モモカは嬉しくて、嬉しくて、散々何度も自慢するので、ミサヤがふてくされるほどだったという。
・・・いいじゃないか。テストで人に誇れるなんて、生まれて初めてなんだ・・・
担任からいじめられていたとはいえ、小6では「オール1」にされたこともあった。
確かに手も思考もスローなところがあり、ぼんやりしているように見えることもあった。
1年ほど前から毎日教室へやってくるようになり、よく勉強するようになった。
しかし点数にはつながらなかった。数学にしても明らかによくなっていたが、得点にはつながっていなかった。
テストごとの結果にがっかりすることを繰り返しながらも、フリースペースでの勉強は続けた。
そこへ、この89点だったのだ。
うちではその子を「賢く、強くしよう」という授業はするが、「点取りの手助け」は一切しない。
中1の最初の英語ならあり得るが、中2半ばでのこの得点は「本物」だと思われる。
「うちは、高校へは行かれへんのかな?」かつてはそう思わされたのに、
「うちはバカじゃない。高校へも行けるかもしれへん!」そう思える「希望の得点」だったのだ。
それをよく知る横山も、モモカが騒ぐに任せていたようだ。
最近一人がやめていくなど、「俺は厳しすぎるのだろうか?」と気分がふさいでいたが、
私の気分を久しぶりに和らげてくれる出来事だった。
最近「メガネ」をかけ始めたモモカ。その表情にはもう「ぼんやり感」はない。
すぐに数学でも、騒ぎ始めるだろう。

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