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基礎研究の苦悩 その2

「そこまで言って委員会」で最も評価の高かったのは「日本の技術力」だ。
その技術力を支えてきたのは、幅広い、地道な「基礎研究」と、
その基礎研究に創意工夫を加え続けた、日本人の勤勉さと真面目さだ。下町のおっちゃん達の力だ。
しかしこの基礎研究とは基礎であるがゆえに、「何に使うか」は・・よくわからない。
10の基礎研究をやっても、確実に9つは「日の目を見ない」のが普通だという。
だから「事業仕分け」では女性議員から「そんなの無駄じゃないんですか!?」と怒鳴られた。
はい、無駄だと言えばほとんどが無駄です。9割以上が使えないのだから。
けれどエジソンが100回目の実験に失敗したとき、助手に言った。
「やれやれワトソン君。我々は少なくともこの100回の実験は、もうしなくていいんだね」
研究を進める、ものを発明するとは、そういうことだ。その無駄は「不可欠」なものなんだ。
そういうものには国が費用を出さないと、民間からは出しにくい。
民間企業は「儲からないと」いけないからだ。それは・・・仕方のないことだ。
「醤油屋の研究室所長」の友人も「儲かるための研究しかさせてもらえない」と、よく嘆いていた。
「基礎研究にはお金が集まりにくいですね?」と言うキャスターに、阪大の教授は
「お金を集めてくるのが教授の仕事ですよ」と言っていた。
自然科学のノーベル賞はアメリカが「ダントツ」だが、それは国が出す費用が「ダントツ」だからだ。
事業仕分けに脅された基礎研究分野だが、費用の総額は減ってはいない。
しかし「有望な研究」に費用を集中させるシステムに変わったため、10分の1になった研究所もある。
山中教授は幸いにも国からの費用があり、だから「国のおかげです」と謙虚だったのだ。
しかし「自分だけ」の負い目もあってか、「キャンペーン・マラソン」に参加したりして、
何とか「自力」で費用を集めようと懸命だった。テレビに出ても一言目が
「みなさん、ぜひ募金をお願いします。私たちはお金がありません」と言っていたものだ。
飼育係を雇うお金もないから「山チュウさん」と呼ばれるほどネズミの世話ばかりをし、
「ネズミは増えるけれど、それと自分の研究とは、何の関係があるんだろう?」
そういう苦悩を抱えながら、いまだに細々と基礎研究は続けられている。
「よくわからない」ものにはお金が集まりにくい。
ならば、本当には「何のためになるかはわからない」筆頭にある教育はどうなのだろうか?
「そこまで言って委員会」でも「日本の教育力」には0点をつけた人もいた。
それはまた明日、考察してみよう。

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