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育てる

子供が大人になるまでは基本そうだが、特に小・中学の間は「育てること」を意識してやらねばならない。
「教科とは子育ての“道具”にすぎない」そのことを昔より痛感している。
もちろん「覚えなくてはいけないこと」もたくさんあるが、「覚えて点数を取ること」が目標ではない。
数学においても、知識をどのように整理し、どのように「その文脈」を読み解くのか、
そう言う作業を通して「数学じゃないもの」を少しずつ理解し、子供は賢くなってゆく。
「数学じゃないもの」をたくさん学べば賢くなるのだから、当然数学も出来るようになる。
だから中3や高3の受験期では「数学ごときでよその奴に負けるんじゃねえ」とはっぱもかける。
すべては「自分で自分を教育できる」ようにその子を育てようと願うからだ。
それは、教師ならば皆が願うことだ。私が知る教師たちも全員がそう願っている。
ただ「そのために教科をどう活用し、その子の中へ入れるのか」はとても難しく、
少なくとも「こうだ!」という正解はない。
「そりゃあダメだろ」ということはいっぱいあるけれども。

教師が生徒を叱ったり、叱咤することはあっても(私などしょっちゅう)
教師が生徒をいじめることはあり得ないと思っていた。
けれども・・・あったんだよねえ・・・身近に。
その子が頑張って90点・100点ばかり取った国語に「1」を付ける。
ただ「おとなしい性格」なだけなのに「積極性がない、愚図でのろまだ」と罵声を浴びせる。
何度かその母と会ったり、電話で話をして、私も「その教師の方がおかしい」と助言した。
どこをどう見たってその子は「普通の子」だ。
特に秀でてはいないが、勉強が出来ないわけではない。
四則演算、分数計算、速さの計算なども十分にこなしているのに、その教師によれば、
「今日教えたことも、来週にはすべて忘れてきて、全然出来ない」となっている。
算数は私が毎週見ている。まだまだ育てなくてはならないが、そんなにひどくはない。
成績を付けるなら3か4までも付けられる。やはり・・・おかしい。

おとなしい母なのに、毅然と動いた。
娘をかかりつけの精神科医のもとへ連れて行き、診断を受けさせた。
娘の様子は去年とは全く違い、「その教師の影響によるうつ状態」と診断結果が出た。
その医師も動いてくれ、最後は親と教師の直接対決。校長は、思うほどに動いてくれない。
「国語の1を説明してください。算数も信頼できる先生から“そんなにひどくない”と言ってもらってます。
 これは・・・単にあなたの私の娘への“いじめ”ではないのですか?」
そうではない、ああでもない・・・のらりくらりと逃げる教師に、
「医師も教育委員会へと動いています。私はあなたを“訴える”覚悟もあります」
そこまで言うと、ついに教師は頭を下げた。
「国語の1は、私の“感情”だけで付けました。」
「他の教師なら1ではないということですか?」
「はい、そうです・・・」

その教師は「生徒をいじめていた」ことを認めたのだ。
・・・・・・悲しい。その教師が、悲しい。
たぶん、精神科医にかからねばならなかったのは、その教師の方だ。
今時珍しくもないのだが、何らかのストレスを抱え、ノイローゼ状態だったのだろう。
しかし教師は・・・教師じゃなくても、大人ならば、それをいいわけには出来ない。
頑張ったはずの国語に付いた1を見つめ
「うち・・・高校には行かれへんのやろか・・・」
これから育つべき小6の娘にそう呟かせ、うつにした責任は重い。
精神科医と私という教師の存在をバックに母は動き、いじめを暴いた。
それはとても良かった。
しかし、いじめていたのが教師であったということが、私にはとても悲しかった出来事だった。

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