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長く係わる

今日の中1は・・方程式の文章題で「割合」か・・・ややこしいところだぞ。
中2は合同を利用した「証明」・・・どうやって教えればいいんだい・・・
生徒一人一人の顔を思い浮かべながら、どうやってそのテーマを理解させたものかを考える。
図や表はどう書かせたらわかってくれるだろうか?
この問題を考えさせるのに、どういうことを思い出させ、確認しなくてはならないのか?
例題にはどれを、どれくらい見せた方がいいのだろうか?
高校生なら「げんこつ教育」でいいけれど、中学生だとそうはいかない。
そんなことを考えていると、いつも思い出すのは、20年ほど前のゲンという少年のことだ。
何しろ最初の「負の数」から訳がわからない。
どんな説明をしても、あらゆる図を書いても、3倍ほどの時間をかけても、どうしてもわからない。
3ヶ月もそればかりをやって、ついに私は根負けし、文字式へと進んでいった。
『正負の足し算・引き算がわからないんだから、方程式は・・・無理だろうな・・』
そう諦めていたのだが、進めるうちにゲンは、何となく数字の扱いを理解するようになって行った。
学校でも授業を聞いたり、友達と話したりして、刺激を受けたのだろう。
中学の3年間数学の成績は不思議と「3」だったが、とてもその能力はなかった。
私は傍にいて週1回、ひたすら係わり続けただけだった。
ゲンは元気に学校に通い、高校は「職業訓練校」のようなところへ進み、
高校卒業後は社会へ出て、やはり元気に働き始め、20歳で結婚し、すぐに子供が何人も出来た。
ゲンのような子はその後もたくさんいて、今もどの学年にもいる。
『何もしてやれない・・・』と、教師に絶望と無力感を与える憎いやつらだ。
それはそういう子だけでなく、部分的には、優秀と思われている子の中にも必ずある。
世間はことごとく「区別」という「差別教育」を進めてきたが、
私にとってはどの子も同じだから、1つのクラスで同じように学び、教えている。
「・・・ま、1年前と比べたら、少しはよくなってるよな・・・」
そうやって今日の中1・中2にも、係わってゆく。

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