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とりあえず鍛えられること

康太の「物理Ⅰ」の授業は10時までなのに、家に帰って来たのは11時を回っていた。
授業のない高3のほとんどの連中がフリースペースに陣取っており、モトイもいたからだ。
二人が初めて一緒に卓球をしたのは、康太が小6でモトイが小5の時。
それから中学・高校と、ずっと卓球部の後輩。
「大学でも康太の後輩にしてやりたい」常々私が言うので、受験へ向けての話をしていたようだ。
モトイの課題は数学と物理の2次対策。
もうそれだけであり、それさえ失点しなければ、きっと大学でも後輩になれると思っている。
卓球も数学も不器用な奴だ。しかし「まっすぐに、どこまでも取り組める」という長所を持っている。
卓球と数学で十分のものを学び育てたが、それを「具体化」しなくてはならない。
よい方法がある。字を書いたり、計算をするときの「手のスピード」を上げることだ。
「手の速さ」と「思考の速さ」は、意外と比例しているところがある。
普通は思考の速さが手の速さへとつながるのだが、思考の速さを鍛えるのには時間がかかる。
なかなか「自分で」鍛えられるものではない。
しかし「手の速さ」は、自分で意識的に鍛えることが出来る。そこには「センス」などない。
誰でも意識するだけで鍛えることが出来る。
手を速くすると計算ミスが出そうだが、逆で、不思議とミスも減る。
1年前の康太も私や同級生が唖然とするくらいに速かったし、
高2のゲンキやショウ、中3のミヤセもびっくりするほど速い。
「その速さで、なんでミスしないんだよ!」と、あきれるほどにミスもしない。
あと5ヶ月、モトイにはそれだけを取り組ませる。
高1は三角比の終盤となり、「高1のまとめ」と言えるくらいに式が複雑になっている。
扱う文字の数があり得ないほどに増え、その中で展開や因数分解もしなくてはならない。
とびきり面倒な課題を与え、例題としてノートでやらせる。
計算の遅かったカイには黒板でやらせてみた。驚くほどに手が速くなっている。
カイだけではない。高1からやって来た5人は、半年前とは別人のようであり、
その分理解も深まっており、顔つきまで変わって来た。
もう真子と比べても、数学ではまったく差はなくなっている。
「手の速さに才能は関係がない。自分で鍛えられるものだから、意識しろ」
もう、そういうことが言ってやれるレベルになって来た。

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