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ローマ・ローマ・ローマ

康太がまず食べたかったのは「お茶漬け」ではなく、「ご飯とみそ汁」だった。
イタリアでもフランスでも食べ物はおいしかったのだが、イタリアではピザとパスタしかなく、
たくさんある店のどれもがピザとパスタ。さすがに「ご飯」が恋しくなったようだ。
私が帰ると、少し前に帰っていた康太はご飯とみそ汁をパクついており、まだ興奮状態。
最初に行ったバチカンはキリスト教の総本山でもあり、とにかく寺院がバカでかい。
巨大な石柱がいくつも建っており、先端には人物像がある。
高すぎて、それが「神」なのか「偉人」なのかはわからなかったが、
荘厳さ、美しさ・・・その迫力に圧倒され、写真に撮ることすら馬鹿げて思えた。
街にもごく普通に「歴史」が転がっており、康太達4人は毎日3万歩を歩いたと言う。
フィレンチェ・ベネチアは「水路の街」であり、フィレンチェに多少の車があったが、
ベネチアには1台の車もない。街が「車用」には出来ていないのだ。
水路にはいくつも丸い橋がかかっているが、上り下りは階段であり、車では無理だ。
交通手段は「ゴンドラ」という舟だが、チケット売り場はあるものの、誰もチェックしない。
電車は「1回乗ると150円」で、距離には無関係。
すべてが「大ざっぱ」で、まだ止まりきらず、動いていてもドアが「ガッ」と開き、
急ぐ奴は「普通に」まだ動いている車両から降りていく。
商店街もたくさんあって、山もりのフルーツが100円。とてもうまい。
チャイニーズでもコリアンでもなく、すぐにジャパニーズだとわかるようで、
「さいたま?さいたま?」とか「かがわ?ながとも?」などと陽気に声をかけてくる。
サッカーの香川と長友はわかるが、なぜ埼玉なのだろう?
そこで酒屋を営む日本人女性に聞くと、笑いながら、
「商店街の誰かが昔に、埼玉出身の女と付き合っていたんでしょう」 なるほど・・・
『郵送できます』と日本語の紙が貼られた酒屋に、その「イタリアに恋をした」女性はいた。
40歳ほどで、康太達にイタリアの「いいワイン」をいくつも紹介してくれた。
「これは、日本だと1万円はしますね。ここだと1500円だけど・・・」
試飲してみると、康太は初めてワインに「感動」し、5本も買ってきた。
衣服商店街では「ブランドの皮ジャン」を無理やり着せられ、ライターであぶられた。
「どうだ、燃えないだろう?本物だ!これで3万円は、安いぜ!」
買う気がなかった康太は、断らせようと「1万5千円なら・・・」
「せめて2万で買ってくれ」「いや、1万5千円だ」「・・・わかった、それでいい」
結局は買わなかったのだが「買うべきだった」と、康太は後悔している。
その後に行ったフランスでは「なんでもないシャツ」が数万円もしていたからだ。
イタリアとちがってフランスは車が多く、人はよそよそしかった。
凱旋門にも登ったが、イタリアほど歴史は感じず、感動がない。
ルーブル博物館では生の「モナリザ」も見てよかったのだが、とても混雑しており、
出てくると仲間の一人の、おなかに巻いたポーチの口が開いている。
友人があわてて中を確認すると、財布をすられていた。ユーロと円と、なぜかドルで10万円ほど。
へその上だからチャックを開けられれば気づくはずだが、それが気づかない。
友達には気の毒だったが、4人はとてもいい経験になったと言う。その友達が思わず言う。
「イタリアの方がいい!イタリアにもどろうぜ!」
そんな話、こんな話は尽きず、興奮状態の康太だったが、朝起きると頭痛と吐き気がする。
やはり疲れたのだろう。家に帰って、ホッとし、緊張がほぐれたからだ。
大学は来週の月曜から。ま、ゆっくり休めばいい。

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