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親にも自信はない

「今日の日記を読んで、色々な母親がおられるんですね」一人のお母さんがやってこられた。
「私は大学にも行かなかったし、小学生の算数でも難しくなるとよくわからないし、
 言葉も少なくて、子供に想いを伝えられなくて、子育てに自信がないんです」
学歴だとか、お金があるとかないにかかわらず、仕事に対しては別だけど、
「子育て」には、どの親も自信がない。
それでほとんどの父親は仕事などにかこつけてそれから逃げ出し、
一人抱え込んだ母親が「どうしよう・・・」と思い悩むのは昔も今も変わらない。
困った時は「母さんにも、よくわからないよ」と、そのまま伝えればいいと思う。
子供の頃の私も、親が「葛藤の中で生きている」ことなど考えもしなかった。
死んだ父が一度だけ言いましたよ。
「俺が子供に金を残そうと思うのは、他に愛情を示す方法を知らないからだ。
 何かほかにあるとは思うが、俺にはうまく出来ない。せめて金でも残そうと・・・」
金は残せなかった。誰かの連帯保証人となり、数千万円の借金を残して死んだので、
残された家族は「財産放棄」することになった。そうすることでなんの被害もなかった。
「愛情の金」は1円も残さなかったが、懸命に働く姿は見ていたので、
それが「愛情の姿」であったと後に気付き、それで十分だったと思っている。
だから今私も、父親として、教師として、何一つ自信などないのだけれど、
出来るだけ子供たちのことを考え、未来で子供がどうあってほしいのかを考え、
懸命に授業準備をし、懸命に生きている。「それでいいのだろう」と思っている。
そんなことはほんの少ししか子供達には伝えられないけれど、「それでもいい」と思っている。
その背中を見せることくらいしか、親に出来ることなどない。私など、金持ちにもなれないし。
二十歳にもなればはっきりと、子供も「自分の人生」を歩み始める。
一時的に親の背中など忘れているが、その背中は無意識の中で生きている。
だから自分が親になった時、何十年振りかでその背中を思い出したりするのだ。
「父ちゃん、母ちゃんも、こんなことを考え、思い悩んでたんだ・・・」
そうやって「自信のない子育て」は繰り返されるのだろう。そういうものだし、それでいい。
そう思えば、少しは気も楽になる。

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