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同じことをやっても・・・

「毎年100人ほども行ってるんだから、たくさんいるはずだろう?」
私はそう言うのだが、その京都の私立高校の卒業生を、康太はなかなか見つけられなかった。
昔からだがそこの卒業生は母校を嫌い、隠したがる子が、なぜだか多いのだ。
それでもやがてはわかるもので、クラスに2人見つけたらしい。
その2人が前期試験の自分の結果を見て、しょげている。
毎年4割しか合格しない超難関・物理基礎論は、やはり落としており、
他の専門教科もいくつか落としたようだ。
「お前は物理基礎論、どうやったん?」「俺?“優”やったで」
康太は専門・必修教科はすべて「優」で、選択・一般教養はいくつか「良」もあり、
「可」も一つだけあった。受けた教科のすべてに合格していたのだ。
「お前・・・確か莵道高校だったよな?・・・名もない公立なのにな・・・
 俺たちは京大合格日本一の私立・・・けど、俺たちが受けていた教育は、まちがっていたと思う」
「へ?なんで?」
「“合格ありき”やったからや。“点数ありき”の教育やったからや!
 高1の初めから公式・単語・熟語の暗記。傾向と対策・パターンの大量暗記。
 これでいいのか?そう思ったことはある・・・けれど周りは皆やってるし、
 毎年100人合格してるし、俺も合格したいし、“そういうものか”と思ってやった。
 ところが合格して、来てみたらどうだ!全然ついていかれへん、わからへん!
 高校時代の大量暗記作業に追われて、俺には暗記することしかできんようになっていた。
 俺には“思考力”が、ないんや・・・それがないと、大学の授業にはついていかれへん。
 お前は、名もない公立で、ええ教育を受けてきたんやろなあ・・・
 俺も・・・やり直さなあかん・・・・・・」

この子はもう大丈夫だ。そのことに思い至るとは、なんと賢い子なのだろう。
木幡中にも、莵道高校にも、勘違いしてる子はたくさんいますよ。
クラブや携帯・タブレットに熱中していて、それでも宿題は一応提出するし、
勉強もしているつもりだ。けれど結果は校内でビリになる。
宿題はこなしても、それは「単純作業」をやっているだけで、
その問いに対するこだわりや、「これは何だ?」という「思考」がない。
塾でも同じですよ。大量の問題をやらされてるけど、やはり単純作業で、思考がない。
そしてそれは、生徒にはなかなかわからないことだ。
「勉強している“つもり”」になってしまうから。
「おんどれら、なめとんか!」
昨日も中3・高1に、たっぷり30分、説教を食らわせておいた。

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ありがとうございます。
ホントになめくさったこどもたちにうんざりしながら、また爆弾を落とし、たまには見てみぬふりを…
痛い目にあわなければわからないでしょうが、横で見ててホントにイラッとします┐('~`;)

Re: タイトルなし

あはは・・・ほんとにねえ、子育ては大変ですよね。
けれど、子供たちは無邪気に「そのこと」を知らないわけで、
一つ一つきちんと、繰り返し繰り返し教えなければなりません。
子育てって、そういうものですね。
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河原

Author:河原
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