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スポーツの現実

私だって高校時代は卓球の全日本にあこがれたさ。
かつての偉人の練習法や手記を読んで「自分もそうありたい」と燃えたものだ。
しかし、中学生や高校生には決してわからないものだ・・・そこに横たわる現実は。
「ものすごい才能」がいくらでもいる。しかも自分との距離は・・・計り知れないほどに。
「自分のすべてを投げうって練習しても・・・何をしても・・・到底かなわない・・・」
そういうことを骨の髄まで思い知らされるだけだ。
それは私のような5流の選手だけだろうか?いいや、チャンピオン以外は全員そうだ。
どのスポーツであれ、全日本を目指す選手は全員同じことを言う。
「決勝で負けるなら、1回戦で負けるのも同じ」
初めて聞いたときは信じられなかった。ベスト8でもすごい。決勝なら立派な「2位」じゃないか!
しかし現実はそうではない。1位がすべての名誉を握り、1位しか記録にも残らない。
「お前、3年前の全日本の3位を覚えてるか?2位は誰だった?」
よほどのマニアでない限り、誰もがチャンピオンしか覚えていないのが現実だ。
何万人の選手がいても、チャンピオン以外はすべて、屈辱と絶望だけが残る。
それがチャンピオンスポーツだ。しかしだからこそ、チャンピオンは称賛されてよい。
元プロ野球選手の坂東栄治がかつて本に書いた。
「プロの選手には“やめる権利”しか権利がない。
 だから一番賢いのは、スカウトされて契約金をもらったら、すぐにやめることや。
 その契約金ですぐ、何か商売の資本金にするんや。それが一番賢い。
 なに?“僕はイチローになれるかも”?なれへん!それは誰もなれへんのや。
 これだけいうてもやってみる?ほな、好きにせえ!
 5年もしたら契約金も全部使い切って、何も残らんと田舎に帰ることになるわ!楽しみやのう!」
極端に聞こえるが、実際にそういう選手ばかりを見るのが現実なのだ。
しかし凡人にはそれなりの楽しみ方がある。長く続けることだ。
チャンピオンを目指すのではなく、競技そのものを楽しむ。
それにはさほどの無理はいらず、生活のバランスを取るのがいい。
「そのスポーツを取ったら、何も残らない」と言うのは美談で、実際はその後の生活にも困る。
チャンピオンになれなかった選手など、誰も相手にしてくれないから。
だから私は中・高校生を指導するときは、「これをやめても、いっぱい残る」
ことを考えて指導している。

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