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誰もが迷う

夕方にキオト母さんが現れた。
「昼食会、やりませんか?「え?いつでもいいですよ」そんな話題から、よもやま話へ。
キオトは中3で、今年の京都を制した木幡中卓球部のレギュラーだった。
惜しくも近畿大会を勝ち進むことはできず、全国大会は逃した。
しかし「運動センスのなさ」は自他共に認めるところなのに、
真面目さと、諦めの悪さと、しつこさと頭脳で、最後までレギュラーは見事だった。
なんという素晴らしいものをキオトは手に入れたことだろう。
真面目さ・しつこさ・諦めの悪さ・頭脳・・・それこそが生きるための武器ではないか。
それらをさらに磨くために、康太やモトイ・ショウのあとを追って莵道の卓球部に入るようだ。
念のため桃山高校の説明会へは行き、親は嵯峨野高校の様子も探ったようだ。
「ふふふ、親の方が迷うでしょ」「え?先生も迷うんですか?」
キオト母さんだけでなく、私が何も迷わないサイボーグのような人間だと思っている人は多い。
人と同じだけ、何につけても迷いますよ。康太や真子の進路も迷いました。
ただ、どの高校でも「宣伝文句」にだまされることがなく(実態を知っているから)、
その子が「社会へ出て生き抜くこと」を中心に考え迷うのであって、
進路そのものへの「迷い幅」は人より小さいかも知れない。
「どこへ行っても学ばねばならないことは同~じ。どこもそれほど変わらな~い」
そういうものは確かに私の中にはある。
パソコンの裏にあった写真をキオト母さんに見せた。
ホープスの福井県代表となった写真で、小6のトモミと25、6歳の私が写っている。
「へえ~~、今の先生と、全然違う」
そりゃあ・・・30年前の写真ですよ。
「まだ人生のなんたるかも、何もわからず、迷いに迷い、失敗ばかりしていた頃ですよ」
「けれど、20代の若さで、もう今と同じようなことを考え、やっていたんでしょ?」
それは・・・そうだと思う。すでに「原型」は出来あがっていたと思う。
すぐに会社を辞め、大学へ戻って教員資格を取り、今の道へ入った。
この教室だけでも27年目。
ずいぶん鍛えられ、育てられ、ものの見方も変わったところは変わったと思っている。
けれどその本質は・・・トモミの笑顔が何も変わらないように、
私もまた、何も変わっていないのかもしれない。

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