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怒りのエネルギー量

ユウカの授業前や後には、私や横山と雑談する。
「大変だろ?生徒を叱らないといけない時もあるし」
「私は・・・まだ、叱れないなあ・・・・」
そう、大学生になったばかりのユウカにはまだ、生徒を叱る勇気も自信もないはずだ。
3年ほど前に中学生を初めて怒鳴りつけた時のユウスケの様子がそれを物語る。
生徒に説教したのに、まるで自分が説教を食らったかのように、泣き出さんばかりだった。
「こんなに・・・こんなにだらしなくて、小さな人間の俺が・・・・
 これから何百回も説教されるはずの俺なんかが・・・よもや人に説教するなんて・・・
 俺の人生では、そういうことなどないはずだったのに・・・・」
そういうユウスケが「それでも」怒鳴らざるを得なかった。
ついに抑え切ることのできなかった、その怒りのエネルギーは、どれほどのものだったろう?
しかしその後のユウスケは明らかに、講師としても人としても、はっきりと大人になった。
普通の塾で講師が生徒を怒鳴りつけることは、ありえない。
だって、生徒を「サポート」するんだもの。「受験のお手伝い」をするのだから。
生徒の都合に合わせて「この問題を解いて」と言われて、「はい、解きます」
とやるだけだから、怒鳴りつける場面が登場するはずがない。
しかしそういう態度やシステムが、生徒の「幼児化」や「低学力」を推し進めたと、私は思っている。
私がやろうとしているのは「子供を大人に育てる。教育する」と言うことだけなのだが、
今の学校や塾の中では・・・やはり・・ずいぶん特殊になっているのかもしれない。
私は毎日怒鳴っているから、さぞや慣れただろうって?ユウスケと同じですよ、今でも。
怒りを爆発させた夜は酒の量が増え、それでも寝むれない。
「くそ!・・・ボケ!・・・」誰に向けられるのか、口走る。
プロレスやボクシングのシーンばかりを思い浮かべる。
相手を思い切り殴りつける。ゴツン!『気持ちいい~~!』
しかし次の瞬間、血だらけになった顔を手で覆い、のたうちまわっているのも私であり、
布団の上で同じ格好をした私がいる・・・・・
人を叱るとは、そういうことだ。誰だって・・・私だってそういうことは避けたい。
けれど、「育てること」には、残念ながら、それを避けて通ることはできない。
ユウカもそれに直面し、味わうことになれば、そのときに「大人の教師」となるだろう。

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叱ると怒る

生徒を叱るって本当にしんどいし怖いですね
自分に自信がなくては出来ないです
信念をもって生徒が良くなる為に叱り、同時に導くひかりも見せなければいけない
本当は不安で仕方ないけれど、責任をもって叱る
叱られる内は幸せだと思います
叱る方は倍の傷を負ってます
自分を思ってくれてるから叱られてもまたついてくる
ただ自分勝手に怒る大人になりたくないですね
つねに叱りながら泣いてます

Re: 叱ると怒る

自信わあ・・・あんまり・・ないけどな。

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