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そこは 一大事

2次不等式・・・高校生が「中学までの数学」から脱皮すべき、高1最大の・・・
いや、「高校生らしくある」という意味では、高校最大の山場かもしれない。
たった1問の2次不等式を解くのに、係数に使われた文字が邪魔をする。
その文字が取る数値によって2次関数のグラフの位置が変わる。
それによって答え方も変わるから、場合分けしなくてはならない。
その1問を解くために、本当には、「2次のグラフとはどういうものだったか」
「頂点の座標とは?」「X切片とY切片とは何か?」「グラフの位置と判別式の関係とは?」
そもそも「Y座標の・・・関数の正負とはどういうことか?」・・・・・
この2ヶ月以上にわたって学んで来たことを1から思い出し、復習し、反芻し、
「その意味」を確認・納得しなくては、その問題を「ものにする」ことが出来ない。
幸い今年の高1は、あと4回もそう言うことばかりをやることが出来る。
まず、前回にやった「2次不等式の意味」の宿題の確認。
さっそくアヤカが「やらかして」くれる。学校でも今それをやっているからか、
「不等号が“こっちを向いていたら”この形」と「形だけ」でやるから、でたらめになっている。
「形だけ」は中学までの数学だ。高校では「なぜその形になるのか」を自問しなくてはならない。
不等号の形だけを見て、それは「正なのか負なのか」を考えていないのだ。
不真面目なのではない。中学の時と同じように「真面目」に、「形を覚えよう」としているのだ。
「ドアホ!間抜け!タコ!!」私に最大級の雷を落とされても、
なぜ怒られるのかの意味もわからないかもしれない。だって、真面目に覚えようとしているんだもの。
けれど私は「どうやって高校数学で生徒が崩壊していくか」を知っている。
そのために予防線を張り、準備し、慎重にていねいに進めているのだ。
アヤカだけではない。「グラフと判別式の関係」になると、真子や他の子も簡単に間違える。
「ちょっと間違っただけ」・・・・ちがう・・・・意味がわかっていれば、そういうミスはしない。
まだ理解が“浅い”のだ。それは仕方ない。だから繰り返し練習させる。
中学までは「とりあえず形だけ」でもいい。しかし高校では「その意味」を問わねばならぬ。
その「意味を問う姿勢」が、大学や社会へ出て、うまくすれば、「観」にまで到達させる。
善悪の判断、価値観にまで発展する。再び・・・「質が変わる」のだ。
「観」にまで変化するから、人は大人になる。数学もその道具に出来る。
しかし数学は長く、「資格を取る・合格する手段」としてとらえられてきた。
「質を問う」ことなど、どうでもよかった。「点を取ってなんぼ」のものでしかない。
だから今の日本には、大人が少なくなっている。
進学校も進学塾も「点を取らせよう」の姿勢は、以前より強くなっていると思う。
しかしパンフレットやテレビの“宣伝”をいかにうまく飾ろうとも、
その“持って行き方・内容”を見ると、「質を問う・観を育てる」としているとは、とても思えない。
私も歳を取ったのか、かつて遠山啓が言っていた「観」の意味が、今はずいぶんわかる。
うちで学ぶのなら何としても「質の変化」に対応し、さっさと大人になってもらう。
大人になってもらって、老後の私や未来の日本を支えてもらわないと、困るじゃないか。
教育とはそういう意味を問うものであって、「どっかへ合格すること」ではない。
アヤカや真子達高1は、まだしばらく「ボコボコ」になってもらう。

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