FC2ブログ

賢さって・・

水曜の康太は大学が早く終わる。
高校の期末テストで私も授業がなく、5時半ごろに家に帰ると、門の前で康太と出くわせた。
大学は間もなく前期試験のため、前期の教科は次々に最終回を迎えている。
そんな授業の一つを終え、ほっこりとクラスメートと話していると、
向こうで同級生の一人が大声で話しているのが聞こえた。
「○○商事に入社するならこのゼミが有利、××電気ならこのゼミだ。
 △△に入社するならこの先生のゼミに入ればいいらしい・・・」
康太達は皆白けてしまった。『で?お前はいったい、何がしたいんだ?』
「奴も京大まで来たんだから、勉強はできたんやろけど・・・
 点数が取れるのと、人の賢さは別のものやと・・つくづくわかるわ・・・」
入学式での総長や、授業をする教授のほとんどが、
「学びとは、どっかの会社に入るためのものではない。賢さとは、もっと別のものだ」
そういう話をたくさんしてくれてるんだけどねえ・・・
今の日本は、あの「幸福の国」ブータンですら極端にアメリカナイズされ、
「金には色も、人格もない」という世の中になっている。
だから教養や学びなどどうでもよく、それらはすべて「点数化」され、「入社」のための手段でしかないのだ。
けれど、最近読んだ本には、
「いいや!金にはちゃんと、使う人の人格が現れるのだ!」ということが書いてあった。
例えて言えば、その色や人格が見えるかどうかが賢さだ・・という意見に私も同意する。
若い頃は「見えない奴はバカ以外の何でもない!」と強烈だったが、今はそうでもない。
見えない奴もいる、どうしようもなく・・・と思っている。ただ、
「どちらでもいいんじゃないの、ほっほっほ・・」と笑えるほど、私は器や心が広くはなっていない。
まだまだ「それもわからんと、おどれ!」という気持ちの方がはるかに勝ってはいるが・・・
今日の中1・中2にも、国語の宿題を渡す。
『こういう文章をたくさん読んで、金の色や人格が見えるまでに、育ってくれますように』
毎回そう願って人数分をコピーし、束ねてホッチキスで止め、生徒に渡してはいる。

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

プロフィール

河原

Author:河原
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR