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育ち方

中1ユキタカの私への接し方や数学への取り組みが少し変わった。
先週土曜日の夜、黄檗学園(旧宇治小)の卓球の練習に初めてやって来た。
中学で卓球部に入ったが、それまでやったこともなく、練習は筋トレと素振りばかり。
もう宇治市中学の卓球部はどこもがそうだが、顧問が見に来ることもなく、
先輩が「走っとけ・・素振りしとけ」と言うだけだ。
卓球の練習とは、卓球とはどういうものかなど、さっぱりとわからない。
体育館へ入るとすでに多くの小学・中学・高校・一般の選手が練習しており、度肝を抜かれた。
どれもがかつての、そして今の、チャンピオン達ばかり。
『こ・・これは・・・来るところを、まちがった・・・』 そう思ったに違いない。
私は小6のカンナと小4のカリン相手に、多球練習をさせていた。
速いピッチで球質の違うボールを卓球台の隅から隅へ送り、カンナとカリンは動き回って強打する。
「よし、次、ユキタカ入れ!」
『へ?僕に、何をやらせる気?』
おずおずと台に近づいてくる。私はそれを待たず、フォア側にボールを送り始めた。
ユキタカはびっくりして、あわてて台に走り入り、ボールを打ち始めた。
何も教えない。いきなり打たせる。しかしコースはフォアのみで、ピッチもゆるめにしている。
卓球の練習という「ゲーム」はすでに始まっている。ユキタカはそこに飛び込まなくてはならない。
フォームはなっておらず、でたらめな打ち方だが、交代しながら繰り返すうち、ましになってくる。
1回に100球ほど打つのだが、そのつど「ここを、こうするように」と、少しずつ修正してやる。
練習を終える頃には、少なくとも「卓球のリズム」はわかったようだ。
見た目より肉体的には「きつい」練習だ。
まだ鍛えられていないユキタカの身体は、翌日には全身筋肉痛ではなかったか?
しかしそれを代償に「これが卓球のリズムなんだ。これが卓球の練習なんだ」とわかったようで、
最後までその練習をやめようとはしなかった。面白さの「一端」がわかったのだろう。
『練習に妥協はなく、厳しい。けれど皆がそれ以上のことをこなして、ああやって打っている』
まだ説明は出来ないだろうが、楽しさと厳しさが「混在」するということを肌で感じたのだろう。
思えば・・・私の数学も同じであることにも気付いたのかもしれない。
私への接し方と数学への取り組み方が、より「学ぶ者」らしくなった。
半年もすれば「ワンコースで打つだけ」なら、カンナやカリンと同じようになる。
けれどそこから「試合に勝つのがどれほど大変か」を思い知る年月が続く。
しかしそれを知るほどに、ユキタカは「自分との向き合い方」を覚えていくだろう。
うちの生徒は数学を題材に、そうやって少しずつ育ってゆく。

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