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祇園 「京星」

金曜日の夕方5時に町内のお友達「イワさん」と出かけた。目的地は四条。
イワさん70歳は元銀行マン。祇園あたりの出身で、八坂中学に通ったという。
「河原さん、祇園でてんぷら食ったことあるか?」
「自信を持って、ただの一度もありません!」
「今度招待してやろう」
半年ほど前に約束していて、それがついに実現したのだ。
京阪祇園四条駅で降りて八坂神社方向へ向かう。
ここはよく通っているし、桜の季節に八坂神社から清水までは何度も散策している。
けれど四条通から「横に入った」ことは、ただの一度もない。
祇園・・・『俺みたいな庶民の行くところじゃあない』。そう思い込んでいるから。
イワさんはここで生まれ育ったことでもあり、銀行マン当時もよく利用していてなじみの店ばかりのようだ。
慣れた様子で路地に入ると、店先に出ていたひとりの女将さんと挨拶した。
店はカウンターだけのこじんまりとした店で、10人も座れば満員だろう。
私はもう「舞い上がって」いた。祇園も初めてなら、「天ぷら屋」でてんぷらを食べたこともない。
イワさんはその店の説明は何もしてくれなかったし、どういうとこだか何もわからない。
まずは天ぷらに付ける「たれ」が出て来た。
レモン汁と粉のように見える特製の塩。この店の秘伝だという。特製のだいこんおろしもある。
天ぷらを揚げるのは比較的若い男性だ。若い女性がお酒などを出してくれる。
最初のてんぷらは魚のすり身をパンのようなもので挟んだものだった。軽くておいしい。
小さめのエビは尻尾まで食べられた。こちらの食べるスピードに合わせて次々に出てくる。
アスパラ、稚アユ、またエビ・・・様々な野菜や魚介類をどんどん揚げてくれる。
こういうところでは「当たり前」なのだろうが、少しもしつこくなく、サクサクと食べ続けられる。
少しずつこの店の正体がわかって来た。
女将さんはイワさんのお姉さんで、東京の銀座で同じ店があるのだが、
20年ほど前にこちらに帰って来て「2号店」を出したのだ。
若い店主は息子さんで、お酒を出してくれたのは奥さんだ。
店の名前は「京星」。
銀座のお店は「ミシュラン3つ星」で、この京都の店も「2つ星」。
・・・・と、とんでもない店だったんだ!こんなとこ、ひとりでは絶対に来れないぞ。
一つ一つは小さくてもたくさん出てくるからけっこうおなかにたまる。
そこで最後は「エビのかきあげのお茶漬け」。とても美味しくて、すべてが堪能できた。
これが天ぷら屋さんかあ~、これが祇園だあ~・・・・
ミシュランの本が置いてあったので見ると、このお店はひとり1万円からで、銀座の店は3万円から。
最高のてんぷらを腹いっぱい食べて1万円だと、祇園じゃあ安いんじゃあないかな?
銀座は「財界人」ばかりがお客さんのようで、これは私じゃあ行けそうもない。
私もイワさんもおいしい日本酒3杯ですっかり酔っぱらってしまい、
帰りはタクシーで帰って来た。天ぷらはイワさんのおごりだったので、こちらは私が持つ。
初めての祇園と天ぷら屋は、素晴らしい体験だった。

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