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厳しさ

将棋名人だった故升田幸三は若い頃身体が非常に弱かった。
医者から「鯉の肝を食べるといい」と言われたが、貧乏で鯉を買う金などない。
広島の田舎のことで、ふと、野山に蛇の多いことに気付いた。
「よし、蛇を食ってやろう」
出かけて行って蛇を捕まえては、腹を割き、肝や心臓を飲んだりしていると
メキメキと身体は強くなり医者を驚かせたという。
「蛇捕り名人になった」と言うが、蛇捕りにはコツがあるらしい。
「“さあおいで”ではだめで、“こいつ、捕る!”という気迫が必要だ。
 そうすると、どんな蛇でも簡単に捕れた」と言う。

今年に入って私の授業はかつてないほどに厳しさを増している。
本当には・・・うっかり遅刻しようが、宿題を忘れてこようが、それはいいのだけど、
より強く、より真剣に学びに向かい合わせ、親に金を出してもらうありがたさを意識させるようにしている。
「さあ、楽しく数学を学びましょう」はいいのだけど、私の根底にもそれはあるのだけど、
・・・それ“だけ”ではいま一つうまくいかないし、物足りない・・・・・
教室の当初から「親が言うから来てやってんだ」と言うガキには「出て行け!」と言ってはいたけど、
その思いが強くなっている。
幼児の頃には愛されるだけでいいけれど、中学や高校になれば、何としても鍛えなくてはならない。
表面を触っただけで楽しい「気分だけ」にさせてはいけない。
修練を積み上げたその奥にある本当の楽しさ、面白さを、何としても学ばせなくてはならない。
「なめるなよ。こっちは真剣なんだぞ」
時々は軍隊並みの厳しさになっているように思う。『こいつ!賢くなってもらう!!』
高3の「センター数学」など、復習だからとろくに説明もせず、無謀なほどの難問をいきなりやらせる。
ひとりひとりが「どのあたりでつまづくか」はわかっているが、ギリギリまで黙って見ている。
すると・・・どの子も私の想定よりも理解を深めてゆき、ずいぶんと数学を操るようになった。
私への「依存」を極めて細くしたせいか、自分の手・肌・頭をフル回転させるようになったのだ。
学びとは・・・そうでなくてはならない。
「それが出来ない奴は、勝手に地獄に落ちるがいい」
さすがにそこまでは言わないが、中3にもそんな雰囲気は漂わせている。
すると・・・やはり、数学の面白さがより感じられるようになってきている。
高3・高2・中3は、それぞれの平均的な力としては、かつてないほどに高まっているといえよう。
ダイスケを筆頭に、高2の「座敷童子」も増殖している。
「こいつ・・・賢くする!」
それは、しばらく続くだろう。

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