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ゆっくり生きること

「成績が悪くて・・・・」
そんな相談を受けるのはしょっちゅうだが、ほとんどの場合、単に勉強不足が原因だ。
しかし稀にそうではない子もいる。
真面目に勉強しているし、普通に話が出来ても、どうしても漢字が覚えられない。
30×30=9000とか0.2×100=500とやってしまう中学生。
何度描こうとしても正方形が描けない子・・・・
この26年間、そういう子達はごく自然にこの教室にいたし、今でもいる。
だからそういう子が「普通じゃない」とは思わない。それもまた私にとっては「普通の子」だ。
世間はすぐに「学習障害だ」「アスペルガーだ」「自閉症だ」「高機能障害だ」・・・・
どう名前を付けようと、そういう子らも入り混じっているのが人の社会ではないか。
そして「出来る子」と思われている子の中にも必ず、そういうことは内在している。
だからなおさら私にとっては、どの子も同じなのだ。
もちろん「もっとわかるようにさせよう、理解力を上げてやろう」と苦悩させられるし、
色々と対策を試したりもする。けれど・・・どうしようもなく待たなくてはならない子がいる。
「だからもっと補講して・・・勉強時間を増やして・・・」
勉強不足の子にはそれでいいが、それでは対処できない子もいるのだ。
「一定の強度」を越えてしまうと、生徒も教師も苦しいばかりで、何の効果も得られない。
「それ以上の工夫が出来ないのか、お前は脳なしだ」と言われればその通りだが、
それでもじっと、ゆっくりと見守ることしかできない子がいるのは事実だ。
ゆっくりとその子と共に生きてやることしかできない。
すさまじい無力感や絶望感に襲われるのは今でもだが、それにはもう慣れた。
「ハア~~~・・・」深い溜息を吐いて、「さて、どうしようか・・」
ものすごく急いでいるのだが、実際にはゆっくりとしか生きられないのかもしれない。

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