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教師の条件

「ふい~~」夜の10時半に康太が帰って来た。そう、昨日は物理の初授業だったのだ。
『ま、2時間では終われまい・・・』そう思っていたが、3時間か・・。
生徒はタクト・カンタロー・トモト・ショウ・サチエ・リョウの6人。
粒がそろっておりやりやすいメンバーだが、
「基礎・基本に、これほど戸惑うもんなんやなあ・・・」
フフフ・・・教えてみて初めてそれがわかる。
全範囲を見渡すものは基礎・基本は「血肉化」されている。
あまりに血肉化され過ぎて、初めての頃の「戸惑い」を忘れているのだ。
例えばたいていの人が「九九」は苦もなく言えるはずだが、
小2か小3で初めてやらされた時の戸惑いを覚えている人はほとんどいないだろう。
その戸惑いを「きちんと思い出せるかどうか」が教師の条件だ。
「自分は解けるし・・・」
そう言った講師はかつてうちにもいたし、塾のアルバイト学生のほとんどがそうだ。
けれど彼らは、解いて見せることは出来ても、教師ではないし、教師にはなれない。
「どこに、なぜ、戸惑うのか」を生徒に十分伝え、生徒の意識をそこへ集中させる。
そこを突破させれば基本、生徒は勝手に勉強するようになる。
「だから説明の角度と量を変えてやらせたら、ようやく皆理解し始めた」
そう、その「修正能力」が二つ目の教師の条件で、三つ目が「じっと見守ること」であり、
教師の条件はそれでおしまいだ。
その三つが出来れば誰でも教師になれるし、それほど「すぐれた頭脳」までは必要がない。
もう一人の物理講師のケンタや康太は「有り余る頭脳」を持っているのだが、
そういう人間にしては珍しく、戸惑いを思い出すことが出来、修正能力も持っている。
じっと見守る忍耐力も持っている。
あとは生徒を叱る「怒りのエネルギー」があれば完璧だが、それにはキャリアもいる。
しかし現在手伝ってくれているケンタ康太、ユウスケ、キョウスケ、
予備軍のユウカとケンタは、私のそういう授業を「理解」している。
うちの卒業生でも、それを「理解」出来た生徒は意外に少ない。
最近ではアキコただ一人だが、彼女は現在、数学の高校教師としてがんばっている。
「来週からはここをこうして、こういう授業にするわ・・・」
康太もよい講師として、私を助けてくれるだろう。

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