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思考錯誤に学ぶ

ノートや黒板を整頓して書けない子でも賢い子はいる。
しかしよく理解できない子のほとんどは、ノートや黒板を見やすくまとめることが出来ない。
5-2は出来ても-2+5が出来ない子などがそうだ。
うちの教室の生徒には、どのクラスにも、稀に出来る子がおり、ほとんどが普通の子であり、
そういう出来ない子もいて、すべてが混在している。
よく理解できない子の「原因」は何だろう?
なかなか一つに特定は出来ないが、「見やすく整頓出来ない」部分がかなり大きい。
昔はそういう子に「正解」ばかりを教えていた。今はだいぶ変わって来た。
そういう子っていくら正解を説明しても、「聞けない」のだ。
だから整頓の方法を練習させる。
(-5)-(-3)+(+7)-(+2) これをまとめさせる。
たくさん例題も示し、説明もしてあるが、聞けてはいない。
-(-3)は+(+3)にするのだが、カードゲームで練習もさせるのだが、出来ない。
散々練習させたあと、最後にもう一度書いてやる。
(-5)-(-3)+(+7)-(+2)   どれが-( )か見る
=(-5)+(+3)+(+7)+(-2)   直す
=-5 +3 +7 -2           取り出す
=3+7-5-2               並べ替える
=10-7                  同符号をまとめる
=3                     答え
これを書いてやり、あとは放ったらかしにする。
それでも何度か失敗するが、「やり直し!」と言うだけで説明などしない。
すると生徒は徐々に集中力を上げて行き、慣れて行き、字がきれいに見やすくなり、正解する。
思考錯誤の中で学びの方向を見つけるのだ。他の子が10分でやるところを2時間かかったりもする。
けれどそこは、待ってやらなくてはならない。それが教師の仕事だ。
今の教育界では「思考錯誤させる」も「待ってやる」こともなくなった。
「効率が悪い」という理由からだ。それが「市場原理」の考えだからだ。
教師は生徒に思考させてやることも、待ってやることも許されてはいない。
待ってやっても、うまくいかないことの方が多い。それは認める。
けれどそういう子を拾い上げ、育てるためには・・待ってやるしかない。
たとえそれでうまくいかなかったとしても・・・
私が26年も、毎日続けてきた仕事は、それだ。今年の卒業生だって、そうやって育てて来た。
それを人は 「シュタイナー教室には、元々出来る子しか行っていない」 と言う。
世間がどう言おうと、さて、今日の高1・高2も、思考錯誤させ、待ってやらなくてはならない。

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