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身につけるもの

今も昔も日本の大学では、国立・私立を問わず、124単位で卒業できる。
高校だと全出席日数の3分の2出席すれば卒業できる。
「ぎりぎりでも、卒業出来れば・・・」
そう考えるのは昔の学生でも同じだ。違うのは、その「マインド」が違うらしい。
今の学生は「市場原理」だけを追求することが「正しい」と思う生徒が圧倒的だと言う。
市場原理・経済マインドとは、要は「最小努力・最小コストで最大報酬を得る」と言うことだ。
124単位で卒業できるのに200単位も取るのは「ばかげている」ことだし、
ピッタリ3分の2の出席で卒業することが「正しい」ことなのである。
「費用対効果」を言えば、「試験に出る問題だけ」を暗記して合格することが最善なのだろう。
物を売り買いする商売や「資格だけを取る」のなら、それでもいい。
けれど教育は、そういうものではない。
看護師は「資格を取ったから」なれるものではなく、「その能力を身につけて」なるものだ。
「学び方」そのものを身につけようとするなら、200単位でも足りないかもしれない。
学び方を学ぶことなく、いったい社会へ出てどんな仕事をしようと言うのだろう?
「中学生の問題なんていつでも解けるし、予習なんかしなくても・・・」
そういう講師はたくさんいる。生徒の前でいくらでも問題を解いてくれるだろう。
けれど、彼らは決して学ばない。
ちょっとした数字の違いで、マイナスがつくだけで、カッコがあるだけで、難しくなり、
生徒がそこでつまづくことを。
単純計算でも自分の手で解いてみれば「あれ?意外と扱いづらいな」と言うことはすぐにわかるのに、
それは決してやろうとはしない。
「ミスを指摘し、修正する」ことは出来ても、「そもそもミスをさせない」ことなど思いつきもしない。

春休みの今日もフリースペースに座り学ぶ生徒達。
毎日毎日学び、膨大な努力をし、何千題もの数学の問題も解くが、試験では4問か6問しか出ない。
「経済原理主義の生徒」からすれば信じがたい愚行なのだろう。
それはもう「方向性が違う」としか言えない。
うちの生徒達は「資格」や「効率」を得ようとしているのではない。
「学び方」を得よう、身につけようとしているのだ。
それが1週間だけなら「バカじゃん、あいつ」と言われるが、3年、6年と続けると、
「あいつはもともと天才だから」と言われてしまう。
その方向性の違いに気づく奴は、すっかり減ってしまっている。

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